台南  親子食堂物語

2018年02月11日 13:41

台南で3泊の最後の夜。
暑い日差しにすっかりやられ、ホテルに戻って眠りこけてしまった二人。思えば、この時から午後にはホテルに戻って一眠りのパターンが定着したような。すっかり日が暮れてから、晩御飯へと出掛けます。
今晩は何を食べようか? 昨日といい、今日のお昼といい、小吃系と麺類ばかり。台南の名物がその手のものではあるので、それはそれで良かったものの、そうではないものが食べたいかな。
先に紹介した國華街は、沢山の飲食店が連なるものの、正しく小吃と麺類の店が主体です。とはいえ、その方面以外では飲食店は疎らで、それらもまた担仔麺や粽が売りだったりする。
國華街の先(一本、西側)の海安路沿いにも、比較的多くの飲食店があります。しかし、おしゃれな店構えにかえって食指が動きません。ラーメンショップや焼肉屋などが目立ち、若者が列をなして待つ水果店(フルーツ屋)など、気軽でほっこり気分になれて、台湾らしいものを食べたいと思う気持ちには合わないのです。逆を言えば、少し小洒落たものを食べたければ、海安路沿いに行くと良いでしょう。
中華の定食のようなものがいいなと思うわけですが、かといってあまり立派なお店に行く気もありません。そういうのって疲れるんですよね。そこで、同じ國華街でも府前路の南側は、北側の市場のある辺りとは違ったのを思い出して、そちらへ行ってみました。
しかし、そちらで目についたのは飲み屋系でした。台湾にしては比較的珍しい気がしますが、ストレートにお酒出します、居酒屋ですというのがあちこちに。その間にあるのは、やはり小吃や麺、お粥などのお店。
諦めて、居酒屋系のお店に入ろうとしたのですが、30分ほど待つよと言われて辞めました。テーブルが空いたと見てだったのですが、どうやら予約が入っているようでした。時間は7時半頃だったでしょうか、その手のお店はどこも盛況です。
どうしようかと迷って歩いていると、簡素な作りのいかにも気安い食堂を発見(保安路沿いで、海安路に近い、南側だったかと)。けど、誰もお客さんが居ないんですよ。もう店仕舞いなのかなとも思いましたが、覗くようにして入って行くと、どうぞという感じです。お昼のお店といい、今日はそういった巡り合わせなのでしょう。

台南の食堂のメニュー

↑ご飯物に、スープ、お粥そして麺。一通りありますが、あくまでも気軽な食堂。あっ伝票に保安路77號の住所が。何の変哲もないお店ですが、時にはそんなものと思われたら、どうぞ。

テーブルが3つほどの小さな食堂。えーっと何があるかな。店頭である程度は当たりをつけていて、私は鶏腿飯(ジーツゥイハン:鳥の太腿ご飯)をとは思いつつメニューを見れば、ご飯ものとお粥に湯類(スープ類)とその時の気分にぴったりでした。
伝票で選び注文を終えると、お母さんが、まだ小学生であろう男の子を呼んで何やら話しています。その手にはステンレスのボールが。そして、暫くして戻って来たその男の子。抱えるステンレスのボールには白いご飯が。あれ、ご飯切らしてたのね。やっぱり本当は店仕舞いだったの?
更に待つことしばし、出来上がったものが運ばれてきます。運んでくるのはお父さん。あれ、いらしたんですね。お店を切り盛りする主役はお母さんながら、お父さんも一緒にやってたんだ。
家族で頑張っているんだな。実に微笑ましくも、台湾の庶民の暮らしに少しは触れる気分。それにしても、誰もが笑顔で元気そう。お父さんもにっこりと微笑みながら、ほらどうぞと持ってきてくれました。私も庶民ですから、同じ庶民の人から元気を分けてもらったような思いになります。
普段は仕事や通勤など、ストレスを感じますよね。何だか日々、疲れますよね。そんは弱った気持ちを、旅の空で切り替えるだけでなく、このように元気な人達に触れて、自分も頑張ろうという気持ちになれる。それに、自分の日常も結構、悪くはないんじゃないのかい。
あー、腹一杯、食える。まずは、それが幸せ.....

台南で鶏腿飯

↑鶏腿飯も前から食べたかったもののひとつで、こちらは焼きではなく揚げるタイプ。まだ小学生の頃、名古屋に住む母方の祖父のところへ行くと、名古屋コーチンの太腿がメインのご飯を、出前でよくとってくれたっけ。そんな淡い記憶を懐かしく辿る気分になるのも、ほんわかムードの食堂の味というもの。

台南でトマト麺

↑お昼が軽かったので、私は鶏腿飯に加え、こちらの蕃茄(トマト)麺もいただきました。トマトは細かく刻まれていて、ピーナッツとかと和えられています。すっぱさとかの味わいが結構、深いトマトでした。

台南の食堂にて

↑排骨飯は定番中に定番ですが、気に入ったものは何度食べてもいいというカミさん。あれこれ試したい私とは対照的。付け合わせに野菜類もあるので、一皿で栄養のバランスもそこそこあって、そんなワンプレートが好きなカミさんには、これまたぴったりの食事でありました。

台南の食堂でスープ

↑スープも結局はほとんど私がいただきました。若い学生の頃なんて、いつでも食欲全開だから腹一杯になるっていうのがほとんどなかったですね。学食で定食食べ終わって、仲間皆んなで「あー腹減った。」って言ってたっけ。いつでも食べたいものを食べて満腹になれるなんて、それだけで幸せってもんだと思いますよ。それにしても、これだけ食べれば、そりゃあ十分ですわな。いや、もう食べ過ぎ?

安平の昔日を想う

2018年02月09日 14:53

本日は安平へと参ります。台南でも最も早くから開け、その後も貿易などで栄えた街です。今は中心部となっている内陸部に対して、海沿いにあって雰囲気がまた異なりますので、訪れる楽しみもまたひとしおです。
中心部からは少し離れているのでバスで行きますが、最もポピュラーな99番そして88番のバスは観光路線なので、本数が多い土日で訪れるのが、特に帰りの足も考えると良いかとなります。実際、私達も土曜日に安平へ行きました。
上記いずれのバスも台南駅を経由しますが、ブログ等で拝見すると、人気の観光地だけにバスに乗るのもやっとこさの感じです。長く立っているのも大変なので、中心部の西を走る金華路沿いのバス停から乗ることとしました。林百貨店の向かいにある私達が滞在するホテルからですと、台南駅と金華路とで距離に大差ないことからも、そうすることにしたものです。
水仙宮のバス停から、降車する安平古塁のバス停は5つ目で、思惑通りの短い時間で到着です。しかし、運転手のすぐ後ろに立つしかない程の混み具合は、台湾のバスでは初めてでした。

99番路線

↑99番、水仙宮バス停。赤の表示は他とは違うので目立ち、すぐにそれと分かります。

しかし、なんて暑いのでしょう。11月だというのに、日本の夏の日差しと変わりません。安平古塁に入場し、最初にしたのはマンゴーかき氷を食べることでした。バス停から10分程度しか歩かず、まだこれといって何も見もしないうちから、観光力の弱い二人は早くもヘロヘロ。
冷たいのはこれまたどちらも弱いのですが、ここのはいつも目にする山と盛られて巨大なマンゴーかき氷とは違い、例えるならば小さな丘。暑い日差しを避けた木陰でいただくのに、これは最適。

いきなりマンゴーかき氷

↑今風に言うと、「いきなりマンゴー」でしょうか。暑くて仕方がなかったのですよ。何も見ないうちからと言われたって。台南まで来ると、同じ台湾でも台北とは気候も風土もかなり違って、こちらは南国ムードが漂います。丸テーブルの真ん中が、パラソルも立てられるように抜けているので、そこに器を差して立てていただきます。

先に一息入れてから、ではと安平古塁を見て回ります。
元はオランダ人によって建てられただけに、赤いレンガがいかにもですが、決してそれ程に大きいものではありません。本国オランダやヨーロッパに残る城砦や要塞と比べると、はるか東洋の地の台湾のものは、ずっと小振りです。しかし、それが他の史跡も見ていくうちに感慨深いものとなっていますのは、おいおいと。
ジオラマ作成もするちょっと軍事オタクの私は、砦を守らんと周りに向かって並ぶ大砲の列に、年を忘れてはしゃぐ。第二次大戦ものが本来の私にとってはかなりの年代ものなれど、大砲は大砲なのでして。それがまた、夏の日差しの降り注ぐ青い空に似合ってる。この感じ方、同類の方達なら分かって下さるのではないかと。

安平古塁の大砲

↑何であれ、このようなものがあると盛り上がってしまう性。まー笑わんといて下さい。大砲の脇に立って、打てー、と指揮官づらした写真は載せずにおきます。

暑いねーと言いつつ、次に安平樹屋へ。定番ではありましょうが、これはやはり行っておくべき場所でありましょう。ガジュマルの樹の生命力を感じつつ、人のする事、この世の儚さを対照的に見せつけられる思い。
それに、プラットフォームの巡回路などを歩いていくのは、一種のアトラクション気分。似たようなものに、高木の森の高いところを歩いて回るなんていうのもありますが、単純ながらも実に面白い。

安平樹屋の空中歩道

↑空中歩道から見るとこんな感じの安平樹屋。突き抜けるガジュマルの樹の力が羨ましいですよ、ホンマ。人もこれくらいの突き抜け方が出来たら凄いものだと思いませんか。

この安平樹屋との共通チケットになる徳記洋行は、台湾、特にここ台南の歴史に触れるうえで、先の安平古塁とセットで見学すると
流れとしての全体も、その時代を生きた人々個々もが感じ取れます。
台湾が少数のポルトガル人を追い落とし、これまた決して多くもなかったオランダ人の手になった。それを、清に圧迫されつつやってきた鄭成功が、新たな根拠地とすべく奪う。でも、結局はやがて清に飲み込まれる。そして、その清が衰退しつつ、日本の手が伸ばされる。正しく争奪の地。
しかし、ポルトガルもオランダも、そして鄭成功だって、決して巨大な勢力だったわけではありません。当時の船は大きなものだって乗っていたのは百人台で、戦闘員とはならない単なる漕ぎ手や水夫を除けば、戦うのは数十人だったりする。現代の戦争なら、すぐに何万人いや何十万人などとなりますが、それとは桁違いの僅かな人達が、歴史を作るあるいは歴史を変える。
高校の歴史の教科書で、単なる人名だった鄭成功が、生き生きとした歴史上の正に実在の人として感じられる。歴史って、年号や人名あるいは地名ではなく、人が生きたその足跡であり、それを感じてそこから学んでこそだと大人になってようやく分かる。勉強ってものは、やれと言われていた時には、その意味が本当のところ理解出来ていなくって。勿体無いことしたものだ。
ところで、こちら徳記洋行の展示はなかなかいい。ろう人形館とガイドブックでは紹介されていて、確かにろう人形がありますが、それだけではありません。
歴史の場面に応じて、ろう人形も使った展示。当時の船や兵器、風俗、生活空間の再現等々。塩や砂糖(サトウキビ)といった貿易品、あるいは豚や馬などが、銀や金と如何なる換算比率で取引されていたかといった、往時の経済や生活を肌で感じられるものもある。
日本統治時代の再現で、その頃の映画を使うなどの工夫もされてます。
そして、日本人として思うのは、日本だけでなく、オランダや明、清の支配などのいずれもを、変に色を持たせずただ事実として見せていること。良くも悪くも事実、その長短を共に受け止めてくれているからこその、今の両国の人々の良好な関係。有り難いことだと感じ、民間交流の大切さを説く声に共感します。

そんな感慨を抱きつつも、外へ出ればやぱり暑い。それに大層な人出です。ちょっと遅めのお昼の時間ですが、人波から逃れたい。人気のお店は、その人気相応に良いのかもしれないけれど、今はもうそれもいらない。
安平老街や安平路沿いと、それらのお店も覗きましたが、素通りして安平路の南側へ。そちらへ来ると、いきなり人が減る。道路を一本隔てて、あっという間に別世界と化します。安平路からすぐの辺りには、それでもまだ海鮮の食事処がありますが、ちょっと進むと静かなものです。
もう店仕舞いが近いようで、お客は誰もいないけど、ああいいよといった感じで入れてもらった広場の縁の小さなお店、劉家意麺。
昨日はこれでもかと食べたので、さすがに今日は胃に疲れがの、食傷気味。軽いお昼がいいようで。

劉家意麺にて

↑おいおい、写真、撮らないうちから食べちゃって。暑くてと言いつつも、食欲はしっかりとあるのは、それはそれで安心ですが。
奥が意乾麺で、手前はワンタンが載った偏食意麺。スープはサービスでついてきました。それにしても、こっちは誰もおらんなー。

さて、食後ですが、賑やかな安平路の北側を逃れ、その南側にやってきたその流れのままに、更に台南運河を橋で南へと渡りました。
と申しますのも、99番の観光路線は本数が少ない上に、大勢の人で混みます。待つのも、混むのも嫌いなので、他の手はないかなと安平行きの計画当初より考えていました。台南運河の南側の、そう遠くない所へ行くバスがあるのは調べがついていましたが、迷ったらと思って行きは99番としました。しかし、まだ時間は早いので、少し歩いてバス停探しになっても構わないし、なんなら億載金城に行くのも悪くないかなと考えた次第。
しかし、暑さにやられたカミさんが、えーもういいよと完全に観光は終了の、帰るモード。で、その億載金城ってどんなとこ、と聞かれて、要塞跡だよと答えれば、さっき見た(あの安平古塁)と同じでしょ、とその気のかけらも無し。
そうこうするうちに、あっさりとバス停発見です。食事を摂った所のすぐ南、安億橋を渡ってから、真っ直ぐそのまま安億路を歩くこと10分と経たずに、原住民文化會館のバス停です。ここからは台南の中心部へと至る2つのバス路線があり、特にそのうちのひとつは始発です。まあ、こちらは安平とは違って人も疎らですから、バスもがら空きですけど。
私達は2つの路線のうち、19番に乗りました。それは、19番が林百貨を通るからです。ホテルのほぼ真ん前までバスに乗ったまま戻れるなんて、実に素晴らしい。ことに暑さにうだった相棒には。
ちなみに、もう一つの路線の77番は、ここが始発で神農街、永楽市場、赤坎樓そして台南駅近くを通ります。その後の観光予定やホテルの場所によっては、こちらも良いでしょう。この始発バスは、道の向こうの、やたらとだだっ広い空き地(いや操車場?)からやってきます。
私達は、ほぼ時刻表通りにやってきた19番のバスに乗ります。その途上、億載金城をぐるっと少し遠回りする格好で通ります。週末でもバスは空いていますから、そちらにも寄っていきたい場合は、帰りの混雑など心配せずに途中下車して問題なしです。
で、私達の乗ったバスですが、乗客は他になし。その二人だけの乗客の私達に、運転手の方が何か話しかけてきます。なんでしょかって、だって言葉が不明。が、分かりました。そういうことですか。
そうです。バスが入ったのは道路脇のガソリンスタンド。給油ですか。済みませんねということですが、別に急ぐわけでなし。結構ですよと、そのあたりはお互いの表情で伝わり合う。大丈夫、それにバスの中はしっかりと冷房が効いていますから。

台南バスの給油

↑バスの運転手の方が、私達の方へ向かって何か言っている。その内容は定かでないものの、済まなそうにしているのは感じました。と、ガソリンスタンドに入って給油でした。カミさんは冷房の効いたバスの中で座ったまま。私はこれも旅の一コマと思って、バスから降り、この写真を撮りました。安平の観光地然としたのとは違い、のんびりムードでしたので、それに身を任せました。

中心部とは全く違う、新市街の街並みを抜けてバスは走ります。それが、台南運河を西から東に渡れば、見慣れた感じの風景へ。そこまで来れば、降車する林百貨のバス停はもう近い。のんびりムードのバスでしたが、こちらも使えれば、安平は土日でなくもいいですね。

19番路線

↑19番の路線案内。それ程には多くないものの、それなりの本数は走っているので、急ぐ旅でなければ十分でしょう。それよりも、ホテルのすぐ側まで行けることが、何よりの喜びでありました。

食の都 台南をいく  後編・大東夜市

2018年02月08日 13:50

台南で食べまくる一日、その仕上げは大東夜市です。

大東夜市が開催されるのは、台鐵の線路の東側ですが、観光名所がその西側ばかりですから、そちらの方面へ行くことは稀です。旧市街地の関係からは当然なのですが、ガイドブック等で触れられることがほとんど無いと、これといって何も無い閑散とした光景を目に浮かべてしまいます。しかし、行ってみればそのようなことはなく、台南の町の広がりが感じられます。
この大東夜市への行き方ですが、結論から先に申し上げますと、3番の路線バスが最適です。紹介される見所がほとんどない鉄道線路の東側ですが、国立成功大学と大東門は取り上げられることが多いかと思います。大東夜市は、その開催場所が比較的、後者の大東門に近く、大東門へ行くのであれば3番とガイドブックでなっており、なるほどです。
3番の路線バスは、民族路で赤坎樓(坎の時には、実際は山冠がつきます)の前を通り、中山路を通って台南駅に至り、そこからは鉄道線路沿いの北門路を通って、東門円環で左(西)へ道を取って東門路に入ります。大東夜市の会場は森林路沿いですが、その森林路と東門路は大東門の少し先で交差します。
その交差点付近でバスを降りることになりますが、交差点手前の龍山寺よりも、交差点のすぐ先の衛生局で降りるのが良いでしょう。交差した森林路を目にした安心感や距離感もありますが、森林路で夜市の会場がある側に立つことになるからです。
なお、この3番の路線の場合、夕方から夜早い時間帯では15分〜40分間隔となります。バス停毎までは時刻表は無いので、台南駅の時刻表を元にして、あとは自分が乗ろうとするバス停までの所要時間を勘案することとなります。私達の場合は、ホテルのある場所から北門路沿いで乗車することとし、心配性ですから早めにで、台南駅の予定時刻にはバス亭に行っておくようにしました。
(台南のバスについては、花園夜市の回でもお伝えしましたように、2384.tainan.gov.tw/のサイトをご覧下さい。サイトの見方についても簡単に花園夜市の回に書きました。時刻は変更になることも考えられるますので、旅行に際して入手したものは掲載せずとしておきます)

さて、大東夜市ですが、開催日は月、火、金と週3回です。規模としては台南最大とされる花園夜市に決してひけをとらないものと思われます。花園夜市の回で、屋台の数が150を超えるとしましたが、それは飲食系の屋台だけでということで、衣料等の販売系やゲーム系も合わせると300近くとなるでしょう。大東夜市も、会場の作りとして森林路沿いの手前側が飲食店系で、その奥が販売系やゲーム系なのは花園夜市と同じです。そして、飲食系の屋台が会場内の通路両側、そして会場の外縁部に並ぶ点でも同様です。
通路とそこに並ぶ屋台の数の感じから、規模はそう変わらないものと判断しました。
各夜市はそれぞれどの曜日に開催されるかが決まっていますので、台南での宿泊日に当たるかどうかとなりますが、行くのであればこの大東夜市か花園夜市がお勧めです。各屋台はどこかの夜市だけに出店するわけではなく、複数の夜市に出店しますので、ある夜市に行かないとあのお店はないとかいった事はあまり生じないでしょう。となれば、やはり規模重視で、大東夜市か花園夜市かというわけです。

大東夜市の看板

↑少し離れた場所からでも煌々とした灯で夜市の場所はすぐに分かります。地図で調べる段階では、バス停からの距離を考えると迷わないかと不安もありますが、灯や人波などでそんな不安はすぐ解消です。大きな看板も出ていますが、その下に開催曜日が(一、二、五、即ち月・火・金)明示されています。開催曜日が変わることはそうそう無いとは思いますが、不安な際は宿泊先のホテルで確認すれば安心です。

両方の夜市に行って気付いたこと、感じたことを、以下にお伝えしたいと思います。
①日本的なものとして、寿司やたこ焼きなどの夜店がありますが、ラーメンに関しては台北の夜市の方が目立ちました。
②東南アジア系の屋台もかなりあります。タイとベトナムが双璧で、インドのカレーや韓国などのものもあります。
③海鮮系は、海が近いのでと思ったほどには多くありませんが、定番の蝦焼きや大きい烏賊などは揃っている他、やはり台北よりは種類豊富ではあります。
④日本語(あるいは英語)の通じる割合が、台北よりはやはり下がります。そもそも台北ですと、英語あるいは日本語での説明文が用意されていることも多いのですが、台南ではそれほどではありません。より慣れが必要かと。
⑤夜市の会場には仮設トイレがありますので、その点は助かります。
⑥ステーキや鍋などを中心に、多くのテーブル席が用意されていて、街中の夜市よりもその点ではしっかりとしたものもいただき易くなっています。
⑦台南の夜市に限ったことでは無いと思いますが、一時は多かった大鶏排(おおきな鳥の揚げ物)はあまり目にしないなど、流行り廃れが感じられます。
⑧逆に、これまでには無い新しいものも出てくるでしょうから、台湾へ行くことが何度かあれば、間を空けて夜市を訪れてみると良いと思いました。

大東夜市の鉄板焼き屋台

↑これはもう屋台の域を超えている。どでかい鉄板焼きは、その見た目だけでも気分が盛り上がる。お嬢ちゃんも楽しそうで、お父さんも鼻が高いというものでしょう。やはり、台南の夜市はお祭り、エンターテイメントだ!

そのような中で、今回はちょっとだけ挑戦です。
挑戦したのは臭豆腐ですが、それ自体はまだ食べられるかどうか不安で勇気が出ず、臭豆腐ポテトを買ってみました。まあ、ですから挑戦といってもちょっとだけというわけです。匂いはしっかりとそのものですが、それでも少し弱いかな。お味は、口の中にほんわりとは広がるものの、さ程にきつくはありません。逆に言えば本物の臭豆腐だとこんなものでは済まないのか。これに気を良くして、臭豆腐そのものもいけるのではないか、いや、やはりどうだろうかで、未だ臭豆腐そのものへの挑戦の道筋は見えません。

臭豆腐ポテト

↑臭豆腐をまとったポテトフライ。現段階では、私達としてはこれがいいところ。食べられないは、勿体ないし、申し訳なく、許されないと考えるたちなので。でも、臭豆腐はやっぱり無理という人がいればこそ、このような工夫もされるわけで、その厳しさを感じているのは私たちだけではないと何かホッとするというか。

この日のメインは塩水鶏となりました。
こちらは、鶏を塩味に蒸したもに、店先に並んだ中から何種類かの野菜(今回はブロッコリー、ヤングコーンそして何かの葉物)を選びんで、まぜまぜしてもらいます。どの具材も適当な大きさにカットされて、ビニール袋の中で一体となります。鶏には塩ダレを中心とした味付けがされていますが、野菜はただ茹でただけのようです。そこで、仕上げが待っています。
胡椒なども振りかけられますが、何と言っても主役は辛味調味料。辛さの加減を聞かれますので、こちらから指定します。私は、右手の親指と人差し指の間を縮め、シャオ(小)と数少ない、何とか覚えた台湾語(中国語)を口にしました。にっこりと店員さんは笑い、辛いの弱いのねと解ってくれたものと、その場はほっと安心しました。
が、ホテルで実食しますと、これが辛いーーー!!
鶏はそれでもまだ美味しいと思える範囲内でしたが、野菜は無理。特に、ブロッコリーとヤングコーンは凹凸(おうとつ)の、へこんだ箇所に入り込んだ辛味調味料はどうやってもこそげ落とせん。辛さを減らすことが出来ず、さすがにギブアップ。食べ物を残すことなどまずもって無い私達ですが、この時ばかりはお許し願いました。
だって、お供の台湾ビールでもどうにもならない。辛いカレーを食べた時と同じですね。水を飲んでもむしろ辛さが増してしまう、あの感じ。舌が痺れました。

塩水鶏

↑鶏の味って安定してますよね。牛肉なんかだと硬いとかありますが、そのようなことは無く、鶏は裏切らないが合言葉。しっかし、その調理法や味付けには時として注意が必要。この塩水鶏はその典型です。それにしても、台湾の方達は辛さに強いようで。

あとは、この日も葱油餅をいただきました。昨日の花園夜市とは違って、蛇のトグロ状のが丸のまんま、またちょっと違う食感でしたが、その葱油餅も辛い野菜を食べる助けにはなりませんでした。
その後に調べたところでは、小に対して、量的にその下の表現としては微(ウェイ)となるようです。今度また食べることがあったら微にしようと思います。塩蒸しの鶏はとても美味しいですから。

大東夜市の葱油餅

↑葱油餅にはまりました。パリパリの食感が最高です。他のものが濃い味の場合は、特にそのあっさりとしたところが生かされます。あっさりではあっても、しっかりとした味わいもありますし。


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