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山に、海の遊ぶ、盛り沢山の一日 ーピコス・デ・エウロパからサンティリャーナ・デル・マールへ その1ー

2010年11月06日 18:42

いざ、ヨーロパの屋根へ

前日の長距離移動と比べれば大したことはないものの、この日も山と海の両方を巡る忙しくも、見所の多い一日です。その始まりは、まずヒホンの街を出ることですが、東から伸びて来た高速のまだ末端という感じのヒホンであり、高速の乗り口は整備途上でした。市街地から出て高速に繋がる道は、文字通り工事途中の現場を通り抜けて行く状態で、なんとも落ち着かないというか、まるでアジア辺りの新興国の郊外に居るような気分になりました。
高速A-8号線を行くこと約55kmは、海からは離れてむしろ低いながらも山の中を縫って行くので、所々でトンネルを潜り展望もあまりありません。ちょっと退屈ですが、わずかな距離で高速から降りると、南の山の中へと一気に入っていきます。
リバデセーリャ(Ribadesella)の南で高速を降り、国道N-634号線、そしてアロンダス(Arrondas)から国道N-625号線と辿ること23km程でカンガス・デ・オニス(Cangas de Onis)に到着です。日本で言えば軽井沢といった高地のリゾートの街であるカンガス・デ・オニスですが、海からは少し離れているとはいえ、海沿いの地域を走っている高速から実にあっけない感じで到着です。
そんな場所に海の近くからほんの30分で着いてしまうのも、なんだか実感が湧きません。が、何しろ、朝方のまだ早い時間だと空気が肌寒い。ピコス・デ・エウロパ(ヨーロッパの屋根と称されますが、直訳するとヨーロッパの山頂群)の白い雪を冠した山々の姿は遠くに望むのみですが、その冷涼な空気は山のものに他なりませんでした。

ピコス・デ・エウロパを望む

↑遥か彼方のようで実はもう結構近い、ピコス・デ・エウロパの頂を望む。まだ朝方の冷えた大気の感じは伝わりますか?まだ気持ちがいいという範囲ではありましたが。

街を散策するうちにもちょっと寒いね、身体が冷えるねということで、暖かい飲み物を求めてカフェに入ることにしました。それというのも、あの雨のゴゾの丘以来、疲れて風邪気味のかみさんでしたが、狭い車中で終日一緒の義理の母そして私にその風菌の猛威が及ばないはずもありませんでした。それに、運転手ほどではないにしても、長距離移動と楽しいながらもあちこち見て回ってと、疲れはいずれも同じでしから。
ということで、ちょっと鼻をすすり気味だったりする3人で、いかにもというリキュール入りなどのお茶なんぞをいただきました。それもまたリゾート地の過ごし方というものかな、などと思いながら。

暖かい飲み物

↑こんな暖かいものを飲みましょうなんて、他の2人はいざ知らず、猫舌の私の場合は極めて珍しい。ちょっと冷えたこともありますが、私にもかみさんの風邪が忍び寄っていたのでした。

ところで、このスペインの北西部ですが、かのアルテミラの洞窟もあるように、古い自体の人類の名残が各地にあります。そんなもののひとつがカンガス・デ・オニスの郊外にもということで、訪れてみました。狭い道の脇に無理矢理に車を停め、そこから山道を、そこを行くにはあまり向いていない靴で歩き。が、着いてみれば鉄格子が閉まり、今日は見学できまっせーん。
あるいはずっとそうなのか解りませんが、とにかく見たい物は鉄格子の向こう。大した遺跡ではありませんが、こうなると意地です。私は鉄格子の脇を、崖下に落ちないようにと必死で通り、いざご対面!と思いきや、更に鉄の扉に塞がれた小洞窟。あーこれがスペイン。

洞窟の案内

結構立派な洞窟の案内。先史時代の人類の足跡とのこと。それなりに楽しみにしていたのに.....
↓鉄格子の脇を強引に突破してみたものの、しっかりと扉で塞がれた洞窟の入り口。今日は見れませんとか何とか書いとけよ!あの立派な看板に。

洞窟の入り口

でもっと、諦めて引き返し、そして訪れたのが、更に山の中に入ったコパトンガの教会です。
曰く、レコンキスタ発祥の地。かつて、イベリア半島がイスラム教徒に席巻された時代に、この地の王が原住民とともに立ち上がってキリスト教徒の反抗が始まった。その王様を、聖母を祭る教会が、山の中には不釣り合いなそれはもう立派で豪壮な姿を、そこへと登って行く山道からも伺えます。
山の中からですから、要するに最初はゲリラだったわけですよね。それが広がって出来上がったのがアストリア王国であり、一時期はその首都だったのがこの前の日に訪れたオビエドなわけです。そこの王族の離宮が教会となり、今や世界遺産であることは紹介した通りですが、中世以降のヨーロッパの王国で造られた王宮、離宮と比べれば実に質素というか規模の小さなものでした。ま、王様達も苦労してそれなりの地位に上り詰めていったというのが感じられる次第です。
スペインの軽井沢、カンガス・デ・オニスもですが、大きな教会ひとつがその全てとなるコパトンガは、更に一際人並みに埋め尽くされて、いささか疲れます。だって、駐車場はほぼ満杯で停める所を探す状態ですし、ベンチに腰を降ろすのにも空きは何処だ?といった具合です。世界遺産なのに誰も居ないという昨日でしたが、そんな観光地も少なく無かったので、人の波に早々にグロッキー
聖母が鎮座する洞窟は昔ながらかもしれませんが、教会は後世の建てられたもので歴史的には実のところそれほど価値があるわけでなし。ここはすぐに退散して次に向かいましょうという結論に、迷う事無く達する私達でした。

コパトンガの教会

↑見終わってから車で山を下りる途中から振り返ったコパトンガの教会。かなりの急坂を登った先なのを感じていただけるでしょうか。まっ、教会自体は観光地として盛り上げるのに後から造ったのがありありと解る代物ですけどね。ちなみに、手前にある車で私達はスペイン北部をぐるーっと周りました。

時刻は早くもお昼、メシにしようかと相成りましたが、今でも悔やまれる<のは、このコパトンガから更に上に上がらなかった事です。狭い山の道ながら、距離にすれば僅か10kmかそこら。それだけで、雄大な山々のパノラマが広がる山上の湖に行けたのに。
特に旅行も日が経つ程に出がちな「まっいいっか病」も、この時だけは抑えるべきだった。後日、とある旅行番組
でその山上の湖を訪れ、その畔で昼食を摂る光景を目にすることになり、正しく後悔は先に経たず。そんな比較もどうかですが、日本からはるばるという地であることを考えれば、盛り沢山の行程の一日とはいえ、僅か10km先に行かないとは。これはもう馬鹿者ですな、と嘆きつつ、きっとまた行くさとその可能性の真偽は脇に置き、仕方が無いからそう自分に言い聞かせる私達でした。
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