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世界遺産でものんびり

2010年07月18日 14:32

スペイン北部の旅、6日目はロゴローニョからブルゴスまで。国道N120号線を辿る最短コースで約120kmは、一日のコースとしては今回の旅ではごく当たり前のもでしたが、後からすれば長過ぎでした。そのことはまたおいおい...

朝、ログローニョを出発して最初に目指したのはナヘラ(Najera)の街でした。今は何の変哲もない小さな街ですが、かつてはカスティリア王国の都が置かれたこともあるそうな。そして、その時の王が、海沿いを辿っていた巡礼路を今のように内陸を辿るものに変えて都を通るようにさせたという、歴史に名を刻む街なのです。時はまだレコンキスタも初期、まだまだイスラム勢力の脅威がこの辺りにもあったことでしょうが、それも徐々に変わっていったことを示す事象と言えましょう。
そんな歴史も正直言って特に感じられるわけでもない田舎の街に、早朝から降り立ちました。ログローニョから約30km、高速から国道と乗り継いであっと言う間の、ナヘラで朝ご飯を。だって、ホテルの朝食はかなりお高いのです。平気で10ユーロを超えるので、その時の為替レートが140円台でしたが、それならどっかのバールででも食べようとなるわけです。
朝はゆっくりの私達ではありますが、空いたお腹を満たすべく8時過ぎには到着です。宵っ張りの朝寝坊ときたスペインですから、朝食を済ませて9時前では、何を見ようにもどこもまで開いてません。町中を散策して、さっさと本日のメインイベント、世界遺産に登録されているスソとユソの修道院へ向かいます。

ナヘラのバール

↑バールというと飲み屋さんのようですが、軽食・喫茶のお店でもあり、手軽な食事が摂れます。

世界遺産なのですが、このスソとユソの修道院、資料もあまりありません。ガイドブックにだって必ずしも載っているわけでなし、載っていてもほんの僅かです。スペイン観光局のサイトなども見てみましたが、兎も角も古くて価値のある修道院らしいという程度で、あまり中味は判然としません。
実際、行ってみても訪れる観光客はまばら。私達は一番乗りで、10時のオープンを前にして、後から駐車場にやって来る車もパラパラと僅かです。メインルートから外れるという程でもない、ナヘラから南へ15kmにもならない距離ですが、なんだかのんびりとしたものです。
観光地、それも有名どころとなると、人がわんさかと群がっている光景を思い浮かべる身としては、なんとも肩すかしでした。10時で入館OKとなっても、20人と居ませんでしたから。早い順番を確保しなきゃなんて、全く無駄なことを考えたものでした。
スソとユソの修道院という通りで、この2つでワンセットの世界遺産です。元々はいかにも修道院らしく、山の上にこじんまりとした修行の場たるスソの修道院が開かれ、それが後に大きく発展して山の裾野に立派な建物のユソの修道院が出来たというわけです(山裾にあるのがユソ、日本語とは違いますね)。
で、山の上にあるスソの修道院ですが、歩いて行くことも可能なものの、それなりの距離と高さなのでバスで往復するのが基本です。早く行かないと何本もパスを待たなければいけなくなるのでは?と、結果としては全くの杞憂だったわけですが、そう心配した私達は朝も早う、開館前に行ったわけです。まだまだスペインというものが解っていなかったということになりますが、スペインで観光客が押し寄せるのは今でも基本的には南部であって、特に北部の場合は世界遺産といえどもこんなもの。ゆったりとした旅をしたい方にはお勧めと言えます。
古い、山の上のスソ修道院は、言ってしまえば廃墟のようなものですが、趣きはあります。見るというより感じるべき存在でしょうか。これに対し、新しく立派なユソの修道院は、その栄えた当時を思い起こさせる装飾も艶やかな建物を、ガイド役の修道僧の方に付いて見て回ります。これがスペイン語なのですが、何故か断片的ながらもそれなりに解るのが不思議なもの。これも神のお力か、それとも修道僧の方の優しさかなどと考えつつ、天井を見上げてちょっと痛くなった首を摩りながら、次の街へ向かいます。

スソ修道院

↑山の上にあるスソの修道院は小じんまりとして、周りの環境とともにほっとする感じです。

スソ修道院の絵

↑スソの修道院は中の装飾もまだまだ素朴。残っているのは一部ですが、宗教の原風景といったところでしょうか。


ユソ修道院

↑新しいユソ修道院はガラッと変わって豪華絢爛。全くの別世界です。

お次は、北の国道N120号線へ戻って、サン・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダです。
死んだ鶏を蘇らせた聖人ドミンゴの逸話で有名なこの街は、代々飼われている鶏がお守りのサン・サルバドール大聖堂を取り巻くような作りの街です。決して大きな街ではありませんが、国営ホテルのパラドールがあり、かつてから巡礼者の為の救護所として有名であったカサ・デル・サントなどもあり、それなりの観光スポットです。
それだけに素敵なレストランもあります。多くの場合、食事に関しては現地で見て回って決めるのが常ですが、この時は事前にネットで調べて、あるレストランに目星を付けていました。と言いますのも、この巡礼路を巡る旅ですが、宿泊地とした街を除くといずれもそれはもう小さな街というか、村といった方が良いような所が多く、お昼の食事に関してはなんとも心許なかったからです。実際、何度かは言ってしまえば今は裏寂れた感じの田舎町で、取り敢えず何か食べれればいいやといった結果となっています。
ということで、この辺りではちょっと名の知れた、典型的なローカル料理を食べることが出来る「エル・リンコン・デ・エミーリョ」でお昼をいただきました。
先日、後々まで「一生分のひよこ豆を食べた」というほどの量のひよこ豆を詰め込んだかみさんは、さすがに別のものをいただきましたが、隣でひよこ豆のスープを食する義理の母。「嫌がらせか!見るのも嫌なのにー」とかみさん。
ここリオハ州は、ワインとともに野菜や果物の名産地でもあります。アスパラガスもそのひとつですが、旬の時期にいただくとその歯応えも味わいも、かなりおつなものです。私はメインに共食いで牛ステーキをいただきましたが、和牛と比べればさしは少なくとも、肉本来の味や肉を扱う料理人の力量などが感じられる、芳醇なものでした。
尚、このレストランは街の南東角の方で、更に街を取り巻く道路を越えた先にあります。街の地図はインフォメーションにてカラフルで楽しいのがもらえますので、街を東西に貫くメインストリートにあるインフォメに是非とも立ち寄りましょう。

ひよこ豆再び

↑ひよこ豆、再び。とっても美味しいですし、これくらいの適量ならばね。

リオハのアスパラガス

↑野菜を馬鹿にしてはいけない。旬のいい野菜はそれだけで逸品となるものです。

憧れの牛テール

↑かつてのスペイン南部旅行で私が食べたのを、ずーっと羨ましく思っていかみさんは「牛テールの煮込み」を。

サン・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダから宿泊地のブルゴスまで、かつては栄えた街はいくつもあり、中には大司教座が置かれたこともある所もですが、今ではその名残が僅かにあるのみです。修道院の跡は、入り口の門だけとか。
ということで、一気に国道を走り、ブルゴスを目指しました。そのブルゴスの話は旅の6日目、後編にて。
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