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ベルギー人は自転車がお好き

2009年09月15日 21:00

モダーヴ城を後にして、旅の9日目の続きは、ドイツとの国境に近いベルギーのドイツ語圏を回ります。

第二次大戦におけるバルジの戦いに詳しい方ですと、トロワポン、スターブローそしてマルメディーといった街の名はお馴染みではないでしょうか。反撃に出たドイツ軍の中でも、親衛隊に属したパイパー少佐の部隊の進撃路です。そのパイパー少佐をモチーフにして作られた映画もありますので、比較的知られている方かとも思いますが。

さて、私達は西への進撃を試みたドイツ軍とは逆に、東のドイツ国境近くを目指します。
と、それを邪魔する一団が!
それは自転車をこぐ人また人

自転車レースの一団

↑写真は既にスターブローの街ですが、それ以前からも自転車が波のように...

その日は日曜日で、どうやらアマチュアの自転車ロードレースが開催されているようでした。かなり連なって走っているので、追い越そうとしても対向車のことなど考えると、これがかなりやっかいなんです。それに、自転車の人達だって大会ですから追い抜いて順位を上げようとする場合もあって、そのあたりも注意しないと追い越しの瞬間に車の前に出られたりしかねません。
優先順位はどちらにあるのか?
それは解りませんが、人身事故など起こしたらそれこそ大変ですから、何はともあれ慎重にとなります。国道でも一車線で、うねうねと丘の起伏の間を抜けて行く道では見通しも悪く、あくまでも無理は禁物です。
それにしても、プロチームのジャージを身につけた人達や、仲間で作ったのであろうチームのユニフォームで並んで走る一団など、実にカラフルです。中にはかなり真剣に一人ででもタイムを競ってと走る姿もありましたが、皆で一緒に楽しんでいるというのが主流のようでした。上り下りも結構あるのに、それなりに歳のいった感じの人達も含め、誰もが楽しそうに走っていました。

以前に小人のマークが目印のビール醸造所である、ダシュッフについて書きました。その際にそこのビールの写真を掲載しましたが、その写真に、醸造所が主催する地元での自転車ロードレースのパンフレットが写し込まれているのに気付かれたでしょうか?
そのようにして、それぞれの地元に根を降ろして多くの愛好者がいるわけで、ベルギーの自転車人口は人の数自体はずっと多い日本を遥かに凌駕するように思われます。今日ほどの人数に出くわしたのは初めてであるとともに、その後もありませんでしたが、シーズンにはきっと毎週のようにベルギーの何処かでレースがあるのでしょう。
そして、仲間内の少人数で走る人達は、それこそ幾度となく見掛けました。
健康的とも感じますが、自転車で走ることが認知されていればこそとも思います。それに自然が身近だからでもあって、日本の都会に住んでいたら、自転車で走り出しても、車が怖かったり排気ガスでむせたりでしょうから、走る楽しみもあったものではないような。
そういえば、電車での移動はベルギーなら自転車を抱えてというのがごく当たり前になっています。ヨーロッパの電車の場合には、いわゆるチッキで自転車を駅間で送ってもらったりというのを、以前に何かのテレビ番組で目にしたようにも思います。
結局、こういうことって文化によるということになりますね。

そうこうするうちにスターブローの街に着きました。
ここでお昼だと車を停めて、街の中心部へと行きますと...  正にそここそが、今日の大会のある面においての一大中心でした。
何軒か並んだレストランというかカフェは、レース中に一休みの自転車ライダー達で一杯です。一応はタイムも競っているのでしょうが、やはりそこまで真剣なのはごく一部で、多くの人は日曜日を自分の趣味で、そして皆と供にで、楽しく過ごそうということのようです。
さすがにアルコール類を飲んでいる人はいなかったようですが、ゆっくりと食べ、仲間とのおしゃべりを楽しんでいて、時間など全く気にするふうでもありません。そんな人達が通りに並べられたテーブルをびっしりと埋めています。
そして、その間の道路をひっきりなしに走り抜けていく自転車の波が、後から後へと続きます。一体全体、参加者は全部で何人いるのでしょう?きっと、このスターブローの街の住人よりずっと多いに違いありません。
アマチュアの大会ですからプロのそれと比べる迄もないとはいうものの、これ迄はテレビでしか見たことのない私達なので、自転車が集団で駆け抜けていくのってこんな感じかななどと思いながら見ていました。そりゃーもう、スピードも全然違うでしょうけど。
そんな光景を眺めた後、私達も何とか空いたテーブルのひとつに陣取りました。なんだかウキウキした気分でしたが、とりわけ、かみさんはレースに参加している一人のようにその場の雰囲気に浸りきっていました。食事自体は何の事はないものでしたが、トータルで味わうという意味では良かったと言えますかね。

自転車レース中に食事jpg

↑皆で盛大にやってます。レースといっても多くは時間を競っているわけでもない。

お昼の食事の後は、目の前の修道院に向かいます。
今は地下がF1博物館となっている他、私達が訪れた時にはベルギー漫画の展示が行われていましたが、こちらは常設ではないようですし、建物のごく一部での小規模なものでした。
F1博物館の方は、初期のものから比較的最近のものまでの各種F1カーが、それ以外のクラシックカー等と供に展示されています。また、古いニュースフィルムなど、F1の歴史を物語る映像も見ることが出来ます。
地下に降りると、メカの、自動車の臭いが強く感じられますが、好きな人にはたまらないのでしょうかね?私達には、閉口とまでは言わないものの、ちょっと濃厚でしたが。

この日は、先に名前を挙げた街の他に、オート・ファーニュ湿原も訪れました。
それこそドイツとの国境に位置する高地性の湿原で、ベルギーの標高最高地点(694m)がその中に含まれます。その高さだけ聞くと、なんだか高地という言葉には違和感さえ覚えますが、ヨーロッパ自体の、そしてその中でのベルギーの位置を考えれば頷けるものがあります。
私は、この話の際にはいつもとあるビールメーカーのミュンヘン・札幌・ミルウォーキーという古い宣伝を取りあげます。要はこれらの三都市がいずれも同じ緯度上にありますということですが、札幌と言えば冬は寒い北海道の地です。それに対し、ミュンヘンはドイツ南部にあって、ヨーロッパの中では決して寒い地方というわけではありません。それからすると、ベルギーは欧州大陸ではそれなりに北の方です(北欧は除いて、西ヨーロッパの大陸部分で考えてみて下さい)。
湿原を渡る風は冷たいまでではないものの、少しひんやりとするものがあって、なるほどと思った次第です。
ちなみに、湿原といっても、水に満たされたものと堆積が進むなどしてそうでないものと、段階によって違いがあります。以前に釧路湿原を訪れた際、そこのビジターセンターで湿原の生い立ちなどで学んだ記憶ですが、ここベルギーの湿原は堆積がかなり進んだ段階のようでした。
のようなと書きますのは、なにしろ、かみさんが疲れたので車で待ってるねとなってしまい、ほんの少し義母と入口から入ってみた程度だったからです。なんとなく感じは味わったかなだけでしたので、それくらいにしかね、なのです。

オートファーニュ湿原

こんな感じ? 木製の桟道で巡る部分もあります。

それでも頑張って車を運転するかみさんのもと、元々がその計画もなかった有名なスパの街はパスして、車はその日の宿泊地となるTheux(テウとか読むのかな?定かでありません)へと向かいます。
何があるでもない田舎町で、私達は、当日と翌日の移動の関係から良い場所であり、ネットでそれなりの宿が見付かったことから泊まることにしただけです。夕食の後に少し歩いて回ると、それなりに古い、それもちょっと変わった造りの建物などもありましたが、少なくともガイドブックに載るような街ではありません。
それでも後日談があります。

今、正に激戦が繰り広げられている今年のブエルタ・ア・エスパーニャですが、そのコースがこの街を通ったのです。
今年はオランダを出発してベルギーへと南下し、既に終了した4日目のゴールはリエージュでした。Theuxの街はそのリエージュの少し南に位置するのですが、コースが南下して一旦はリエージュの南に行ってから、北へと戻る恰好でリエージュへだったのです。
行ってきた関係から、南下するコースということでは、リエージュの南に位置するその街を通ることなど思ってもいませんでした。それが.....
夜中の生放送なので眠い目をこすっての観戦をしていますと、なんだか見覚えのある街の名前が表示されました。そして、3人でなんだか変わってるねと眺めたあの建物が!
他の人にとってみればそれがどうしたなのでしょうが、自分達が食後の満ち足りた気分で足を運んだ正にその場所を目の当たりするのは、あそこに行ったんだよねーと楽しかった記憶を新たにさせられるものがありました。

Theuxの教会

↑教会だけど塔の上は要塞チック。この変わった建物の正に前をブエルタの選手達が!

(泊まったホテル、そして食事したレストランのことは、また後日に)
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