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必見、モダーヴ城

2009年09月13日 22:16

前回は、ベルギーを美食の国として紹介するのに最も相応しい、デュルビュイについて書きました。今日は、ベルギーのまた違った魅力として、その翌日、旅の9日目に訪れたモダーヴ城についてレポートします。

ベルギーにも、他のヨーロッパ諸国と同様に多数のお城があります。中世にその起源を持つ城塞もあれば、近世になって建てられた城館もあります。前者が軍事拠点としての意味合いを持つのに対し、貴族の館として優雅さを誇るのが後者です。
その中にあって、モダーヴ城は建物自体は後者の部類ですが、まだまだヨーロッパに戦塵が俟っていた頃からのお城として、その時代を感じさせてくれるものもあります。歴史好きな方や、中世後期からナポレオン時代辺りになると思いますが、その頃の軍事史や騎士道などに興味のある人には、特にお勧めです。
このように書くと如何にも男性向きのようですが、当時の騎士の華麗さや、貴族の暮らしを垣間みるということでは、女性にとっても見所は多いと思います。

私達が前の晩に泊まったデュルビュイからですと、モダーヴ城までは25km程度ですので、それこそ1時間とかかる距離ではありません。同名の街の直ぐ近くで、看板に従って国道からそれたら一本道を少し走った先で、解り易くもありました。
あるいは、より一般的といえるナミュールやリエージュからでも、供に40km強といったところですので、訪れ易い場所と言えましょう。
とはいえ、車で訪れる以外にないロケーションですから、私達のようにレンタカーを使うか、あるいは現地ツアーとなりましょう。私達が訪れた時には、丁度、数人の日本人女性のグループがガイドさんに連れられて見学に来ていました。

モダーヴ城の並木道

↑お城から並木道を振り返っても、国道は見えない。広いんですねー、考えられないくらい

国道をそれて一本道を行くと、と書きましたが、一本道に入るともう直ぐにそこからがお城の敷地です。さすがに広い!!
道の正面にある建物へ向かって一直線に走ります。並木道がいかにもお城へと導いてくれている感じで、近づくうちにこちらも来ましたよ、という気持ちに自然となってきます。
それにしても、平日だとこの季節は観光客も少ないようで、駐車場に停まる車もまばらです。そうなりますと、これまで見て回ったお城の中には、今一つのものもあったので、ここはどうかなと思わないこともありませんでした。でも、外見からして手入れが行き届いた雰囲気は良さそうに見えます。
さーて、どっちだろう?

そのような思いは、中に入った瞬間に吹き飛びます
のっけから驚かされたのは、今迄に見た事もない天井の装飾です。館の中心となる建物の入口を入った先、その広間の天井一杯に家系図があるのですが.....
書かれているではなく、あると表現したのは、それが馬に乗った騎士の立体像とこれまた飛び出る絵本のような家紋(コート・オブ・アームズ)で構成されているからです。それも、結構ひとつひとつが大きくて重みを感じますので、迫力ものであり、よく落ちないもんだなと思ったりもします。
華麗な天井装飾はどこのお城でも目にすることが出来ますが、このような立体のものは、少なくとも私達にとっては初めてのことでした。特別なものを作るのには、それなりに費用もかかりましょうから、このお城のかつての主がかなりの地位にあったことは容易に想像できます。
そのあたりは、ハンディーの音声ガイドが全て教えてくれます。それも、日本語で詳細な説明が聞けますので、かつての城主であるマルシャン家の出自やその活躍と変遷を、その後すぐに忘れてしまうものの、その場では家系図やその他の展示物の意味と供に知ることが出来るわけです。

モダーヴ城の館

↑美しいモダーヴの城館。正面の白い扉を入ると、右手の広間の天井が!!

その後、領主とその家族の暮らした城館を一巡りします。
謁見の間、食堂、寝室そして書斎など。贅を凝らし、当時の先端の技法を使い、様々な高価な調度品を揃え、といったところは貴族の館としてはある面、一般的ではあります。
それでも、日本語での詳しい解説があると、何故にベッドが昔はあんなに小さかったの?といった疑問が解消されます。答えは、かつては横にならず座って寝ていたから。特に、貴族の女性の場合は波打つ髪を整えたのを、そのまま保つには横になるなど御法度、という訳だったとか。
回って行く部屋毎に解説がありますし、その部屋の装飾技法や調度品などについて、また別の解説が用意されています。それらを丁寧に聞いていると、さすがに時間がかかります。
同じ頃に入館した日本人女性のグループはずっと先に進んでいるようで、後から来た白人さんの家族連れは、とっとと私達を追い抜いていきます。私達にしても、詳細な説明を1つ残さず聞いたわけではありませんが、いつも通りにゆっくりと見て回ったのは確かです。
まあ、時間を気にせず自分達のペースで過ごせるのが、個人旅行の良さですから。
建物のテラスへ出た時には、回りの景色も楽しみました。そこでは、少し離れたミューズ川から水を引いた水道建設の話を、これまた音声解説で聞きました。ミューズ川の支流沿い、その崖の上に建てられたお城ですので、テラスからは切り立った谷底が覗けます。
かなりの高低差ですので、そこから水をお城へと汲み上げるにはかなりの装置が必要となったことでしょう。その装置については、部屋巡りを終えてお城の地下に行くと模型があり、それを前にしてまた音声ガイドが活躍してくれて、詳しく知ることが出来ます。どちらかというと機械音痴の私には、説明を聞いてもなんだか今一つ不案内なところもありましたが...

といった具合で、結構、見所(聞き所?)のあるお城です。
今回のワロン地方の旅で訪れたお城には、庭園が見所のアンヌヴォア城や、昔の生活等を再現したラヴォー・サンタンヌ城など、それぞれに特徴がありました。その中でも、エンターテイメント性ということでは、このモダーヴ城はなかなかのものがあります。
沢山のお城があるので何処にしようかと迷われることがありましたら、このモダーヴ城のことも是非、検討されると良いと思いますよ。
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