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言葉を覚える ショーペロ、それは...(サンセポルクロそしてアレッツォ)

2016年01月17日 11:00

ウルビーノの朝。
テレビを点ける。すっかりお馴染みのニュースだが、分かるのは天気予報と道路情報
(基本的に高速道路)。
そこに、映し出される、とある空港。確か、パレルモだったか。人っ子一人いない、
がらんとした待合室。アナウンサーが何か言っている。勿論イタリア語。全く分からん。
「テロでもあったのか?」と私。
その意味を後ほど知ることになりますが.....

何もわからないから、何も考えようもなく、何を心配するでもなく、出発。
今日はウルビーノから西へ、イタリア半島の真ん中、山の中なるトスカーナ地方へと
入っていく。それなりの峠越えで。
まず目指すはサンセポルクロ。それこそ小さな街(あるいは村)だが、かのピエロ・
デッラ・フランチェスカの名絵画の数々にお目にかかれる、それは素敵な場所。
そういえば、昨日の夕方の空は、正しく彼の絵に描かれたイタリアの空。その青さ
も夕焼けに染まる雲も。
街に到着し、無料の駐車場に車を停め、きっと昔のままであろう水飲み場の傍を
通って、ゆるゆると歩く。その先にある市立博物館目指して。
が、到着してみると、固く閉ざされた門。そこに何やら張り紙が。何か書いてあるが、
これまた分からん。
それにしても何で閉まってるんだ。開館時間はとうに過ぎてるぞ。仕方がないから、
大聖堂にでもと歩き出すと、親切なイタリアのおじいさんが話しかけてくる。
途方にくれてる感じがありありだったのでしょうが、これがイタリア人気質ってもの
でしょうか。普通にイタリア語で話しかけてくる。
「ショーペロ。」
なんですって?おじいさん、てな感じで戸惑う私達の様に、片言の英語?だったと思う
が(他にないし)、説明してくれました。そして、分かったのは!
「えっ、ストライキ!」
そうです、ストで機能停止の空港だったのです、あの朝のニュースで流れた光景は。

誰が、とういかどんな労働団体のストかは分かりませんが、お役所関係もアウトなの
でしょう。市立博物館は駄目。
で、とぼとぼと歩いていると、ばったりと出くわしました日本人のご夫婦に。私達より
やや年配。そのお二人は、電車・バスで回っておられるとのことで、
「バスも止まっちゃってるみたい。」
とのことで、かなり全面的なものらしい。

一頻りの会話の後、その日は金曜日で、週末前にトラベラーズチェックを現金にしとこう
と、銀行へ行きました。
が、ストで現金が運ばれてこないから駄目なのよ、ご免ね。
ここはイタリア、そんなの日常茶飯事ってなわけなんでしょう。ほんにあっさりとしたもの
言いであることよ。
後から思えば、イタリアって結構スト多発の国。アリタリア航空だってよくやってますし。
鉄道だって、教職員組合だって、ストっていやあストなんだよ。おれらの権利だぜ、要求
通すにゃ遠慮はしないぜ。
ってな感じでしょうか。こいつは仕方がない。

諦めて、アレッツォへと車を走らせる。
目指すはサン・フランチェスコ教会。その壁を飾る、ピエロ・デッラ・フランチェスカの
聖十字架物語を見る為に。
こちらは要予約。そう、パドバのスクロベーニ礼拝堂のように。
しかし、サンセポルクロの博物館など、ストで見られなかった分の空いた時間がたっぷり。
で、サン・フランチェスコ教会の真向かいの、結構有名なレストランへ。階段をちょこっと
降りた、半地下とまででも無くて外が見えるロケーション。
まあ、ゆっくりとお昼にしますか。
この日の昼食は、それこそゆったり、まったり、ほとんど2時間コースで堪能しました。
このイタリア旅行に来るまでは、旅の計画段階でお昼の時間は取るものの、いやー1時間も
食べてないよ、という認識。それこそ日本での普段の生活、特に仕事の時など、本当の
食事時間なんて下手をすれば15分程度。お店との往復時間を入れればそれなりかもしれ
ませんが、席に座ってる時間なんて。忙しいとデスクランチの時だって。
ということで、お昼に一時間も見込まなくたって、が結論。
あれも見たい、これも見たい。あっちも寄ろうよの、盛り沢山の計画。食べる時間を
惜しむわけではなく、そんなもんでしょ、だったのですが.....
イタリアもスペインほどではなくともシエスタの国。お昼時はしっかりとどこも閉まる。
それって、そもそも働く人々がお昼をゆっくりと摂る為。これは正にお国柄。そうなると
旅行者だってゆっくりとお昼をと、するしかなくなくなるわけで。そうです、郷に入っては
郷に従え。
このアレッツォほどではなくとも、既にベネチア、フェッラーラそしてウルビーノなどで
一時間コース(あるいはそれ以上か)のお昼を摂っていた私達。昼ワインも当然で。
知らず知らずと、イタリア化していたんですね、これが。

お腹の皮を突っ張らせ、ほろ酔いもあって目の皮をいささか弛ませて、それでも足取りは
しゃんとしてましたよ、あくまでも。と、サン・フランチェスコ教会へ。
が、ストの影はここにも忍び寄り、予約したのにと嘆くのは私達のみではない。
色んな国の人が、様々な言葉で嘆く、何とかならないのかと泣きつく。
すると、さすがイタリア。仕方ないですね、分かりました、と言ったかどうかは定かでは
ありませんが、見せてくれたんですよ。ほんの短時間ではありましたが。

ストで権利を主張もするが、情けもある。融通がきく。
ビバ・イタリア。
色んな意味でいい加減。それでいいんじゃないの、と納得。
何たって、ここはあの映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の街ですからね。何事も
こうでなくっちゃ。
ということで、オチもついて、お後が宜しいようで。
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