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イタリアに旅行して変わった私

2011年02月14日 10:55

イタリア旅行記 取り敢えず、始めてみます(って、最初からいい加減な感じ)

イタリアにはこれまで2回、旅行していまして、最初に行ったのは今からもう7年近く前になりますが、私にとってはそれまでのどんな旅行よりもインパクトの大きな旅行でした。何がって?旅行に行ったことでそれまでとは変わったとはっきり実感出来たことがあったことです。
結構、神経質で細かなことに拘るというか、何かと気にかかって仕方なし。それだけいらつくことも度々。我ながら疲れる日々でありました。
が、イタリアではそんなことではやってられませんて。
何しろ、隣村から出した郵便物が届くのに1週間は平気でかかる、そして時には1ヶ月もと言われるお土地柄。電車が遅れるのは当たり前、あれこれ気にせずのんびりやろうぜ。てな具合ですと、数分おきで走ってる山手線を待ってる間にイライラするなんて、絶対に理解出来ませんよという人々になるわけで。
その中に漬かって、イタリアンな旅をしていくうちに、
   まーいっか。
   そのうちにね.....。
   まあ、大丈夫でしょう。
と何故だか何とかなる気になって、心配せず、焦らず、そしてどうでもいいか感で解放されます。
あくせく日本が嫌いな貴方、イタリアはお勧めですよ。

てな具合で、約2週間の、最初のイタリア旅行についてこれから書かせてもらいます。旅行の中味も適当ならば、それをブログにしたらきっと一段と適当なものとなりましょうが、まあ暫くのお付き合いを願います。

さて、イタリア旅行と言ってもどの辺り?ですが、何しろ、世界遺産が一番多いお国でもあるうえに、それだけでない見所が一杯の国。かつての日本での戦国時代のように、イタリア各地に群雄割拠というか、大小の領主や貴族に自治都市そして教皇領と、その土地毎に異なる文化を花咲かせた時代が長く続き、それが今にも残る。
それだけに地方毎に特色があり、行ってみたいと思わせる街が数多くあります。
そうなると、どう考えても一度で廻れるわけがない!

で、イタリアは北部・中部・南部と3回に分けて行かないとね、と最初から話し合った私とかみさん。そして、結果としてまずは中部を選択したのですが、出発点はベネチア。これって北部では?
その通りなのですが、ベネチアはでょっと別格。
普段、何処か旅行に行こうかと計画を練る時に、私の場合はどの国と最初から決まっているものでもありません。
それよりもずっと細かに、あのお城、あるいは宮殿、あそこの教会もいいねとか、名物料理を味わってみたいといった、いわゆる点への興味が寄り集まって、だったらあの国だなとなります。
そんな中での例外がベネチア。ここは街として、いいねー。是非とも一度行きたいものだ。と明確な想いを街自体に対して抱く、ちょっと他には無い魅力ある街。勿論のこと、点としての見所が無いわけではありません。それどころか見所も沢山なら、ベネチアングラスのような特産品もありますし、美術品だって高名な画家の作品が目白押し。
ですが、それよりも前に目に浮かぶのが街の光景。映像でしか目にしなくても、海に浮かんだ島が街となっているという、それこそここだけの街の造りですから、大小の運河とそこを行き交う船という特別な景色がすぐに頭の中に描き出されます。その運河の水の色や、ゴンドラとそこから聞こえる歌声とか、そういったものが先にあり、そしてそれらに誘われるわけです。
実際にベネチアに行くと、車が走っていない街。そんな広さの通りが無い。
大小の島々からなって、それを繋ぐ橋も一部を除けばとても小さい。
それなりの規模の街なのに、今時の大都会の要素が見事なくらいに存在しない。高層ビルも派手なネオンサインも、ガラス張りが目立つショッピングモールや無機質な公共空間も。
狭い通りをあっちこっと歩いていく、街がそのまま巨大迷路みたいな空間は、次に何が飛び出すかなというワクワク感がいつも一杯で、街歩きの楽しいことといったら。

バポレット乗り場

↑中央の大運河にあるバポレット乗り場のひとつ。地元の人も利用しますが、何しろ大勢の観光客で日中はいつも混んでます。とはいえ満員電車ほどではないのと、信号待ちも無ければ渋滞知らずでもあるので、日本で人いきれのする電車・バスに乗っている時のように苛立つことはありません。景色もいいしね。

そんな魅惑のベネチアが、初日からやってくれました、いい加減なイタリア。
それはベネチアの顔、サンマルコ寺院でのことでした。
それはもう見ただけでうんざりする入場待ちの人の列。うねうねと続くその人数がいかほどかと考えるのも嫌になる。普段は人の列に並ぶことはしない私達も、ここまで来てサンマルコ寺院に入らないはないねと、諦めて並びましょうかと。
でも、そこはまだ日本人のままでイライラ病を抱えたままの私。並ぶ前から早くもあー疲れる。
と、そんな時に何だか隣の建物に入って行く一段。なんだか手荷物を預けている様子で、なんとなく付いて行き、そうだね世界遺産だし中は大勢の人で大変だろうし、手荷物は預けるんでしょうねと、周りの人々にならってみました。
更にその人達の流れに付いていくと、あらあら、サンマルコ寺院の中に入っていくではありませんか。なんで?本当にいいんですか(と、心の中では密かに呟きつつ)入ってしまい、見学させていただきまして。待ち時間は実質ゼロ!
どうなっているのか解りませんが、ラッキー
今でも不思議なだけで、団体さんに便乗でも出来たのか?と想像してみるだけ。でも、これはほんの始まり。こんな具合でイタリア旅行は進んで行くのですが、この時点ではまだそこまでは見通せず、ただきょとんとする私とかみさんなのでした。

サンマルコ寺院

↑皆さんも結構、既にお馴染みでしょうが、サンマルコ寺院です。机と椅子を積み上げた、その向こうに大勢の人が見えますが、これが全て入場待ちの人の波。ウネウネと、それはディズニーランドよろしく延々と続くその列。見た瞬間にうんざりしましたが.....
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