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再びのロング・ドライブ、巡礼路を縦断 ~サンティリャーナ・デル・マールからバヤドリッドへ その1~

2010年11月18日 13:10

旅の終盤、疲れでダウンもありましたが、何とか頑張ってまたもやのロング・ドライブです。
日本からの往復には、行きに成田からの夜行便で早朝パリ着の便があることから、エール・フランスを使っていますが、パリのシャルル・ドゴール空港とスペインの間を結ぶ航空便を行き帰りとも使いました。今から考えれば、帰りの便はなにもマドリッドからでなくともあったかもしれませんが、まあ時間的に都合のいい便は他の空港からではなかなかないかも。で、最初からマドリッドと決めていました。
ということで、ビスケー湾にほぼ面する街から、延々と長距離を移動してマドリッドを目指すわけです。この日はまずバヤドリッドまで、そして翌日にマドリッドへと2日をかけて500km近くを走りました。

サンティリャーナ・デル・マールを出発して10kmも走れば高速が使えます。南へと、ピコス・デ・エウロパから連なるカンタブリアの山地を越えて行くのには、高速A-67号線を辿ります。その番号が表すように新しい高速で、私達が旅した2006年にはまだ工事中の区間もありました。現地で購入した地図でも2005年から使用開始といった表示もあったりで、一旦降りてちょっと走ったらまた乗るといったことも。
勿論のことトンネルが掘られてはいますが、1500mを超える山もある地域を通っていくので、結構な勾配を登っていきます。高速にのってすぐにトレラベルガ(Torrelaverga)という大きな都市を通りますが、その先はすぐに山間に入って行き交う車も少なくなり、今日は大変そうだなという気分になります。
ひたすらアクセルを踏み続ける運転手のかみさん。これまでも酷使してきた右足が痛いと訴えるのも、実にもっとも。旅ってものは楽しいけれど、こうなると疲れも半端ではありません。というか、こんな長距離移動になる旅はもう組まない方がいいねと、次の旅行がいつになるかは解らないけれど、目を見合わせて頷くのでした。

それでも、50kmも走れば山間部はほぼ抜けて、あの乾燥した中央高地へやってきます。その高原台地を流れるエブロ河の源となるエブロ湖湖畔の街、ベイノサ(Beinosa)をパスして、更に高速を走ること約35km、高速が尽きたところにある、アギラール・デ・カンポー(Aguilar de Campo)の街で一休みです。
観光ブックにまでは載りませんが、巡礼路を紹介したスペイン観光局の資料で、その美しい町並みや北の海から内陸部を結ぶ交易路上の重要な拠点として栄えた歴史など、ちょっと寄ってみたいなとそそられました。街のつくりは、中央広場があり、そこに面して市庁舎や教会がと実にヨーロッパでは標準的なものですが、アーケードの続く様や近くの湖から引かれたお堀の雰囲気などが、おしゃれな感じです。
そして、街の教会が内装の修復をしていたので、その様を見れたのが収穫でした。普段は結構遠くからしか見られない祭壇や神像などを、それこそ真近に、正しく目に前にし、それも修復の為に解体しているので細部の造りなどが解って、なるほどなとなります。見事な一体感のある造りのものが、実際には幾つもの部品から成り、へーそんな風に組み立てたていたのかと、感心して見ているとあっという間に時間が経ちます。

アギラール・デ・カンポーのアーケード

↑なんとなく雰囲気は伝わりますか?アギラール・デ・カンポーのアーケードにて、街の中央広場を眺める。このようなアーケードのある街って、無くはないけれどそんなに多くも無いような。あっても、ごく一部だったりで、中央広場をかこってぐるっとはいい造りです。

アギラール・デ・カンポーのお堀

↑緩やかな流れに水鳥が遊び..... ほっとする風景です。もっとも、鴨なんぞを見掛けるとすぐに「美味そうだなー。」と呟いて、かみさんの顰蹙を買ってしまう私ですが。

アギラール・デ・カンポーで修復

↑修復中で、いつもは教会の壁の高ーい所にあるものが、すぐ目の前に。細部まで良く解ります。ところで、このドラゴン退治をする聖人は何っていう名前でしたっけ?

今日は先がまだまだ長いので、切り上げて、さあ出発です。
それにしてもスペイン内陸部の高地は本当に乾燥しています。風邪っぴきには宜しく無い。で、ごそごそと飴など取り出して、3匹してなめだします。水分補給もしっかりねと、買い込み、車に積み込んだペットボトルも手にします。しかし、考えてみればペットボトルも回し飲みじゃあ、風邪もうつろうってものですよね。今更言っても後の祭りですが。
などと言いつつ、更に南へと車を走らせます。高速ではないものの、広大な大地を走る国道N-611号線は、カーブは緩やかで信号はないし、車は他にほとんど走ってないしで、実際には高速と大して変わりはありませんでした。制限時速が無ければ、実際、高速並みのスピードだってあり得そう。まあ、それを守っても80kmはいけるわけで、スイスイと移動は速いものです。
辺りは、時に畑を目にする程度で、起伏や緩やかで木も疎らですから、はるか彼方まで一望のもとです。小さな街が国道からちょっと離れた所にあって、国道はそれを避けて走っているので、遠くから見えた街が車の窓の行く手(右)から後ろ(左)へと移り、やがて見えなくなる。なんだか、幻想的というか、気が遠くなるというか、日本では無い事なのでいささか現実味がありません。疲れもあれば、気怠い眠気もで、まるで夢でも見ているような.....

スペイン中央の大地

↑再びやって参りました。スペイン中央の乾燥した高原台地。これはまだアギラール・デ・カンポーの北を走っている時で、山間部から抜けてきたばかり。更に南の本当に平坦な所は、もっと先迄、真っ平らでずーっと見えます。車のスピードも結構あるので、遠くに見えた街があれよあれよという間に近づいてきます。

と、そんなドライブで70km、まあ一時間ほどすると、フロミスタ(Fromisita)です。この名前、どこかで出てきましたよね。そうです、ブルゴスからレオンへという日にお昼を食べた、巡礼路上の街です。
のどかというか、裏寂れたというかで、暑ーい日差しの下で眠ったような存在。しかし、由緒あるロマネスクの教会が幾つもある、巡礼路上では、そして今でも巡礼者にとっては大切な街のひとつです。小さいけれど、その歴史をひもとき、長い間の風雪に晒された外装の彫刻などを実際に目にすると、ラブリーな造りの中にも当時を偲ばせて、しばし見入ってしまうものがあります。
あちこちと見て回る旅で同じ街に二度来ることは稀。それもぐるーっと、遥々の移動の末です。これまた感慨もひとしお。これはまあ当事者には解らないことでしょうが、それでも訴えずにはいられない。
そして、何日も前にここを通ったと思い返して、その長い旅路を振り返ると共に、もう旅も終わりが近いなとの思いに耽るのでした。

人も疎らなフロミスタ

↑空の青、その色で暑さと乾燥のさまが解りますよね。陰もくっきりだし。で、そんなフロミスタのお昼時は人も疎ら。何しろここはシエスタの国ですから。バヤドリッドまで行かないといけない私達にそんな贅沢は許されませんが。
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