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は~るばる来たぜヒホン ~ア・コルーニャからヒホン(後編)~

2010年10月25日 11:42

誰も居ない、羊が眺める世界遺産 ーオビエドの初期キリスト教建築群ー

ロング・ドライブの果てに辿り着いたオビエドの街。鉄道駅のすぐ傍に大型の地下駐車場があり、高速を降りてから幹線道路を走っていけばそのままという感じで、楽々パーキング。駐車料金が安いので悩まないというのもありますが、それにしても駐車場が満杯ということもありませんから。日本とやらいう国とは違って。

が、善くも悪くも日本とは違うスペイン。オビエド観光の目玉となる初期キリスト教の教会群は、はて何処に?
事前にネットやスペイン観光局などで資料を漁って調べましたが、解りませんでした。ネットの地図にはそれらしい名前の教会が表示され、それを目処に現地を訪れましたが、行ってみれば何とも現代的な教会でした。これはさすがに違うなとは思えども、周りを見渡してもそれらしきは発見出来ません。
鉄道駅の東側の丘にあるとガイドブックにはありましたが、辺りは住宅地。駅は近いし、雛壇でいいななどと、全く状況に合わない感想が浮かぶだけ。
仕方が無いので、駅の反対側、西に広がる市街地へと向かいます。中央広場そして大聖堂のある街の中心部、それはまたインフォメーションのある場所でもあります。まあ、大聖堂も見ておきたかったのでそれはそれで良いのですが、なんだかここオビエドも大聖堂の近辺で工事中。この旅行中、何度も目にしてきた、後から思えば正しく不動産バブルまっただ中の街を歩かされました。何しろ足下は穴ぼこだらけ、そしてあっちへこっとへと迂回させららて、疲れましたよまったく。
おかげで目指す場所は明確に解りましたけど。頼れるのは、最後はインフォメーション、そして親切なお姉さん(あるいはお兄さん)。

駅から歩いて行ける距離にあるように表示されたインターネットの地図とは大違いで、住宅地となっている丘をずっと上の方まで上がって行きます。駐車場に戻り、いざ車で目指さん。
と力んで行ってみましたが、広ーい駐車場はガラガラ。前にも何処かで見たような風景ですが、ここはスペイン、こんなものかと慣れた身に驚きはありません。若干の肩すかしはありましたが。
そして、駐車場から少し歩くのですが、傍らの草地では牛が草を食み、家畜というかその糞の香しい匂いが辺りに漂います。およそ観光地っぽくない。それこそ世界遺産がすぐそこにあるとは思えない。
ほんの5分ほど歩くと、視界が開け、目を上げれば一段と高くなった視線の先の草地に、それは建っていました。初期キリスト教、あるいはプレロマネスクと称される、それはもう古くて貴重な建物が。敢えて建物と書き、教会としないのは、それが教会らしい形のものではなく、それというのも元々は王族の住む館=王宮として造られた物が後に教会に転用されたからです。
レコンキスタは、この翌日に訪れるカンタブリア山地の山中から始まり、やがてはイベリア半島全体に広がるというか、その全てを取り戻す訳ですが、最初の頃は言ってしまえばゲリラ。キリスト教国家が樹立され、ここオビエドが一時はその王国の首都となったといっても、まだまだ弱小勢力だった時代のことです。それはもう、その後に世界を支配したスペイン王国などとは比べるのもおこがましい、「私、頑張ってますから、皆さん助けてね」ってな具合の存在だったことは想像に難くありません。
それにキリスト教だってまだまだ定着しきっていないというか、良く言えば素朴な存在だったということのでしょう。ロマネスクの時代に至っても、特に田舎だと教会というよりもお堂といった方がイメージにぴったりの、小さな建物が見られる訳ですから、それ以前ともなればそれこそ日本で言えば村の鎮守様がせいぜいではなかったのか。
ということで、まだまだ弱小の小さな国の精一杯の王宮は、現代の豪壮なお屋敷ならばもっとでかいぜという規模。それを教会に転用したものですから、その建築様式というか外観はおよそ教会らしからぬものです。
それにしても、観光客なんぞは私達以外にだーれも居ません。通りの向こうにある家の軒先から、羊がのんびり顔で私達を、あるいは世界遺産の建物を見下ろしています。傍らのおばちゃんに至っては、私達の事も世界遺産のことも眼中にはなく、せっせと物を片付けたりして動き回ってました。
間違いなく世界遺産のとーっても貴重は建物の筈ですが.....
果たして、かの駐車場は、それも第一から第◯まであったような立派な駐車場は、車で埋め尽くされる事もあるのでしょうか?それにしても駐車料金はタダだったような。それっていいことのなのか?と余計な疑問ばかりが頭の中に渦巻くのでした。

初期キリスト教建築

↑こんなんでましたー、てな具合で、教会と言われてもピンときません。中には入れないし、なんだかなーの世界遺産。説明書きくらい何か作って欲しいもんだ。

ひつじとおばちゃん

↑それでなくとも単なる公園の芝生に居るような気分なのに、こんなのんびりこんとした風景で、羊達に見下ろされた日にゃ、力もぬけまっせ。

夕暮れ迫る丘からのんびりとオビエドの市街を見下ろした後、車に戻り、今晩の宿泊地であるヒホンに向かいました。高速でひとっ飛びの距離ですが、日の長いスペインのこととて、辺りが暗くなるということは相当な時間です。何処も田舎でゆったりと時間が流れていました。そのゆったりにかまけたわけではありませんが、随分と長い一日を過ごしたものです。
移動距離の長さは最初から解っていたので、到着も遅くなるのは計算していましたから、ホテルはヒホンの街中には入らず、南のオビエドから来た高速を降りた出口のすぐ先にある所を予約していました。いささかグロッキーで、もはや町中まで夕飯を摂りに行く気にもならず、近所のスーパーで適当な総菜とサングリアを買い込んでホテルでいただきました。
なんと、そのサングリアは日本に輸出されている代物で。そんな落ちを笑いつつ、あっという間に眠りに落ちたのでした。

オビエド市街

↑相変わらず高い所から辺りを見渡すと、旅行に来たなーという気分に浸る私でした。オビエドは工業都市でもあるので遠くには煙を吐く煙突も見えます。それでも日常とは違うんですよね。だって、普段は高い所と言えばビルの上ですから、こんな伸びやかな気持ちにはなれっこありませんもの。
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