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巡礼路の終着点 ~サンティアゴ・デ・コンポステーラの夜~

2010年09月19日 11:50

旅も10日目でついに、巡礼路=エル・カミーノの終着点であるサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着です。

お昼を食べたルゴからは距離にして約115km。問題はそれなりの都会の間ながら高速道路が走っていないことで、国道N640号線から、N547号線そしてN634号線と乗り継いでいきます。最後の国道N634号線の部分だけは高速も併行するようにして走っていますが、僅か13km程度なのとゴゾの丘に寄ることもあって、そのまま下の国道を行きました。
前回に書いた雨のゴゾの丘で全身ずぶ濡れ、顔は涙に濡れて、早く暖かい部屋でゆっくりしたいとホテルを目指します。が、これが簡単には.....

ゴゾの丘への看板」

↑ゴゾの丘への道が地図からはっきりと解るわけではありませんが、結構、行く人がいるのでしょう、案内が出ます。小さくて見辛いかもしれませんが、次のラウンドアバウトで左とあり、その後も表示を辿れば迷わず着きます。

事前にインターネットで入手した地図、そして現地で手に入れた地図本のサンティアゴ・デ・コンポステーラの市街図と両方首っ引きで、私は今こそがナビゲーターの働きどころと頑張りました。東から市街地にアプローチする場合、えーと、高速を潜って、などと事前に思い描いたポイントと照合しながら進みます。そのまま進めば城壁に囲まれた旧市街にぶつかる筈です。
と、その城壁です。ということは、その手前の新市街にホテルはあるのだから.....
が、何もかもがおかしい。それなりの近代的なホテルで、高層建築の筈ですが、そんな高い建物は全く見当たりません。第一、東から来て旧市街にぶつかって、その手前が新市街なんだから、左折した先になる筈が。逆に道の左手が旧市街を囲む壁です。どうなってんの?
それでも試しに右折してみましたが、ホテルが無いだけでなく、狭い路地と普通の住宅。明らかに目指す場所とは違います。
で、元の道に戻って壁沿いに旧市街の周りを行けば、そのうち目指す場所に行き着くだろうとしました。と、ほんの少し進んだ先で今度は渋滞です。それもほとんど進まない。それでなくても雨で元々が薄暗かったのに、夕方で日が陰ると更に辺りは見辛くなって、気持ちが一層あせってきます。
えーい、拉致があかん
「降りて探して来る!」
と叫ぶようにして車から飛び出す私。見送るかみさんの不安と戸惑いの視線も、もはや私の視界には入りません。車が並ぶその横を、小走りに先へと進む。更に進む。気が急くままにまだ進む。
地図を片手に通りの名前と照らし合わせてみて、現在地を、そして目指すホテルの場所とそこへ至る道を把握した時の喜びといったら。ホテルは新市街にあると言っても、事前入手のインターネットの地図でも解っていましたが、一方通行のオンパレード。たとえ近くまで迫っても、アプローチが正しくなければホテルの駐車場に入れるか疑問?、というものでしたから。
それじゃあ、急いで車に戻りましょうと、今来た道をまたもや小走りに走る。だって、車がここに至って流れ出してる。さっきとは違う理由で気が急いてたまりません。
そうこうして戻った車で、ドライバーのかみさんは今にも泣き出しそうな顔。
「車は流れ出すし、あんたは戻らないし。思わず、牛ーーーと叫んだよ。」
って、叫んだって無駄なのは解っていたろうけれど、その気持ちもまた解ろうというもの。義理の母とてなだめようもなかったのが頷けます。
結局の所、旧市街の北側をすり抜けていて、旧市街の壁に至ったのは思い描いていたのとは全く逆で、旧市街の西側でだったのです。なんでそうなったのか、もう一度行けば解るかもしれないけれど、もう沢山ですわ。まっ、言えることは、旧市街はそう大きくもないので慌てず騒がずが良いでしょうと、そうは対処出来なかったやつが後知恵を口にするってところです。

その後、ホテルの側で気に入った一品を買ってご満悦、心も落ち着いたかみさんと、なかなか良いホテルでひと心地ついた義理の母とともに、夜の旧市街へと繰り出しました。目的は勿論のこと、夕飯だー!
お昼をゆっくり、かつしっかりといただいていたので、ここサンティアゴ・デ・コンポステーラでも狙いはバールです。
スペインに限らず、ヨーロッパの他の国、そして日本でもそうでしょうが、飲食店が軒を連ねる界隈というものがありますが、ここサンティアゴ・デ・コンポステーラにもありました。南側から旧市街に入る場合なら、一番左の道、つまり西側の道を行きましょう。そこが飲食街です。ちなみに、大聖堂は旧市街の北よりにあり、そこへ向けて何本かの道が南北に走っているというのが、旧市街の大雑把な作りです。
街自体は海に面している訳ではありませんが、ほんの40kmほどで海に出ることが出来る所に位置しています。映画Uボートに出てきたビゴ、スペインで最大の漁獲量を誇る港町もほど近く、海の物が美味しくいただける街です。ということで、私達が選んだのはいわゆるバール・レストランのタイプで、立ち食べも出来るけどテーブル席もあるよといったもので、魚介が売りのとある一軒でした。雨にうたれ、ホテル探しで疲れ切った私達でしたので、バールはハシゴするのが楽しみとも言えるものの、今日のところは腰を落ち着けてゆっくりいただきましょうと考えて、テーブル席に着いたのです。
そのお店、ちょー流行ってました。私達は幸運にもすぐに席につけましたが、隣の学生グループは後から合流してきたメンバーの椅子がない。で、私達は3人なのでひとつ余った椅子をはいどうぞお譲りしました。
それにしても、巡礼のシンボルのホタテをはじめ、エビやカニの甲殻類、そして様々な魚。種類も豊富なら、いきもいい。そしてバールの類でいいのは、一皿はあまり大きくないこと、あるいはS,M,Lと分量を選べること。あれこれと食べてみたい私達、なれど胃腸の受入量がいささか低下した面々。でも、これなら腹具合と財布の両方に相談しながらで、色々と食べることが出来ます。
お勧めはやはりホタテとエビあたりですが、魚介にも旬というものがありますので、その辺はお店の人に聞いてみましょう。あるいは親切な地元の人が教えてくれることも。

ホタテとエビと

↑お勧めのホタテとエビが一緒になった、これを食べなきゃ嘘の一品。

ムール貝の一皿

↑とてもシンプルなムール貝の一皿。新鮮な材料に恵まれれば下手に手を加えるよりはでしょう。それにしても日本では高いムール貝もここなら気楽にいただけます。

ということで、巡礼路を辿る度はその終着点を前になにかと試練がありましたが、美味しいものを食べると何もかも忘れてしまうもの。腹の皮つっぱれば目の皮たるむで、満ち足りた気分でホテルに戻り、シャワーを浴びればバタンキューでありました。
(でも、まだ旅は続きます。スペイン北部には楽しみが一杯なのでした。)

五つ星だぜ

↑サンティアゴ・デ・コンポステーラで泊まったホテル。メリアというスペインのホテルグループのものですが、なんと五つ星ですよ。これほどのホテルに泊まることはそうそうない私達ですが、料金やいかに?それは次回。
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