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今日は長いよ、ブルゴスからレオンへ

2010年08月15日 13:00

旅も中盤の8日目となり、最も楽しいところでしょうか。
旅行の始めは時差があったり、現地の気候等に身体が馴染まなかったりで、ちょっと疲れ易いところもあります。また、終盤となると旅の終わりが近づく寂しさと、そうは言っても我が家が一番的な想いが交錯する複雑な心境になったりします。

さて、ブルゴス連泊で少しほっとしたこともあり、最も元気な時とはいえ、この日の行程な長い!カスティリアの荒涼とした乾燥の大地(本当はサボテンはありません)を延々と走り、巡礼路上の街を次々と訪ねて行きます。
ブルゴスを出発し、最初の目的地であるカストロへリスまでがまず約45km。そこから次のフロミスタまでは30km。それから、カリオン・デ・ロス・コンデスへと20km。お次は高速で一気に50km弱を走ってサアグンへ。最後はもうひたすら高速を辿って、レオン市内へ突入し、その夜の宿となるホテルまで60km。
ということで、合計205km。結構な距離です。

この日は朝早くにブルゴスのホテルを後にし、高速A62号線に乗って南西へと向かいます。レオンはブルゴスより少し北に位置するので、巡礼路は南側をやや遠回りに行く格好です。高速を降りて地方道のBU400号線を辿ること15km弱でカストロへリスに到着です。
一般的に言って、スペインのホテルでは朝食が宿泊料金とは別のことも多いのですが、朝食のお代が高い!10ユーロを超えるのも当たり前で、贅沢というよりも馬鹿らしい。そこで、本来はゆっくりの朝という私達も、時には早立ちして朝食は最初の街で摂ることを何度かしました。
この日の朝もそのパターンで、カストロへリスの町外れ、教会を目の前にした巡礼宿で朝食をいただきました。皆さんが巡礼宿というとどのようなものを思い浮かべるかですが、私の印象では概ね民宿のようなものです。ホテルのように大きな建物でもなければ、食事の場所もレストランというよりも食堂という表現が相応しい。
そんな巡礼宿の一軒で、出発前に朝ご飯をという本物の巡礼者達に混じって、クルデンシャルは一応持っているが実は車でという私達も朝食をいただきました。軒先の庭に置かれたテーブルで、パンとホット・ココアとかでの至って簡単かつ質素な朝食です。
が、気分はとってもいい。決して広くはないけれど、庭で食べるのは開放的ですし、なんだか巡礼の人々に囲まれていると自分達もちょっとその気のなってしまったりして。と、ブルゴスでその一日目に見かけた日本人の親子が居たりします。歩くのって大変なもので、私達は昨日ブルゴスでの2日目は、そのブルゴスを拠点にレルマなどを訪れていたわけですが、当然ながらその日も歩いていただろう2人に、車だといとも簡単に追い付いてしまうわけです。
それにしても乾燥した大地は朝晩の気温差が大きく、朝8時台だとまだまだ肌寒いので、暖かい飲み物が有り難く感じられます。それが、昼間は強い日差しに照らされて、湿度が低いのは救いとはいえ、かなりこたえる暑さとなります。うーん、こいつは大変だな、巡礼者の皆さん。と、まあ結局は他人事だからあくまでも感想でしかありませんが、荷物を整え出発していく人々を見送るのでした

カストロへリスの巡礼宿

↑小さな宿に巡礼者が一杯で、朝から賑やかなものでした。その一角、軒下で私達も朝食を摂りました。

宿の目の前にあった、ガイドブックに名前があったわけでもないNuestra Senora de Manzano教会は、丁度ちょっとした宗教画の展示もあったりして、ゆっくりと見て回りました。逆に事前に名前があがっていた教会はなんとなくという程度で、巡礼路上の小さな田舎町にある教会は、古くて歴史やゆかりがあって有名でも、観光客からすると何の変哲もありませんなということも多いです。

で、次に向かったのがフロミスタですが、その途中でも頑張って歩き続ける巡礼者達を、道沿いに三々五々と見掛けました。車中では、朝のご飯が軽かったので物足りないと、後部座席に陣取った義理の母が日本から持ってきたおせんべいを取り出します。
ボリボリ、バリバリと音を立てて食べながら
「大変よねー、巡礼って。」
そして、またボリボリ、バリバリ。
「あんた達も食べる?」「それにしてもフランスからでしょう。よく歩くけるわね、ご苦労様。」
またもや響く.....
うーん、一番の信心者の筈が?

巡礼路の案内

↑ホタテ貝は巡礼のシンボル。それにしても周りを見渡しても何もない平坦な道をひたすら歩くのはねー.....

地方道のBU400号線から、BU403そしてBU432と辿り、そうこうするうちに着いたフロミスタは、私達にとっては今回の旅でとても思い出深い場所となっています。と、言うのは、巡礼路の終着点はサンチャゴ・デ・コンポステーラですが、旅はそこで終わりではなく、その後も北の海岸線に出て一巡りし、そこからずーっと南下してマドリッドへと至りました。スペイン北部を東西に走る巡礼路ですから、海岸線から南下してマドリットへと向かう途中で当然ながら横切るわけで、その際にまたこのフロミスタに立ち寄ったのです。
一度の旅行で同じ街に2度というのはあまりありません。それも車での場合に、このような小さな街には。
それは兎も角として、この街の教会も小じんまりとしたもので、やはり歴史はありますが、気にも留めない方も多いというか、ツアーバスなど見かけません。しかし、素朴でかわいい装飾や、親切に由緒ある宝物の説明をしてくださる神父様など、大きな都会の教会には無い親しめる存在は、むしろ記憶に強く残っています。
それにしても今日は特に暑いねー

フロミスタの教会

↑フロミスタの教会の柱を彩る彫刻。巡礼路上の街にあるのは多くがロマネスク建築の教会で、きらびやかではないけれど、心にしみいるものがあって私は好きです。

ということで、そそくさと車に乗り込み、エアコンを効かせて走り出します。
で、地方道P980号線を行く途中で、カリオン・デ・ロス・コンデスの前に、ビヤルカサール・デ・シルカの街に寄りました。ちなみに地方道の最初に着くアルファベットですが、これは県を意味します。スペインでは、まず州があり、その下が県ですが、BUはブルゴス県でPはパレンシア県といった具合です。
さて、ビヤカサール・デ・シルカですが、立ち寄ったのは、そこのサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会がとても立派なタンパンで有名だったからです。写真でお分かりのように、タンパンとは教会の入り口部分ですが、この教会はその精巧というか、聖人達がこれでもかと並んだ様は随分と絵にもなれば、かなり教育的なものでもあります。
また、祭壇も実に見事なもので、カラフルで鮮やかなですから、見ていて飽きません。祭壇は多くの教会で聖書あるいはその教会にちなんだ聖人の生涯を描いて、信者達に教え諭すものとなっていますから、やはり教育的です。それが、絵画的な彫刻で、これだけ美しいと楽しいものとなってきます。
それでも訪れる人は大都会の大聖堂なんぞと比べるとぐっと少ないので、疲れることがありません。そして心ゆくまでゆっくりと見ていられます。大聖堂でだって誰も何も言いませんが、なんだか大きいだけで疲れてしまうのと、写真を撮ったり説明板を読みに来る人たちとかで、なんとも気を使ってしまうのですよ。田舎がいいの決まり文句を繰り返す私達にとっては、こんな教会が一番かなと思われます。

ビヤルカサール教会のタンパン

↑立派ですねー。ビヤルカサール・デ・シルカの教会を有名なものとしているタンパンは。

ビヤルカサール教会の祭壇

↑祭壇も大したものです。立体絵画とでも言うのが相応しい感じがしますが、どうですか?

と、随分とここではゆっくりと見学して時間を費やしてしまって、いつものことながら時間が立つのは早いもの。慌てて車に戻り、次の街カリオン・デ・ロス・コンデスへ向かいます。
街にはすぐに着きましたが、朝からあちこちの教会を見て回って来たので、いささか食傷気味だし疲れたしで、こうなると出がちの「まっ、いっか。」で流してしまいました。一応はそれでもガイドブックにあった教会など回りましたが、写真にもその跡は無いんですね、これが。
第一、もうお昼の食事時で、下手したら食べ損ねまっせ。で、探してみたもののこれといった食事処もなく、ちょいと移動して違う街へ行こうということで、サアグンへと向かいました。
もっとも、そのサアグンは、かつては随分と栄えたようですがといった調子でガイドブックでも紹介されるような街で、元々寄る予定も特にはたてていませんでした。それでも、由緒ある教会が幾つもあるようですから、折角なので後から見てみましょうかといいつつ、まずはレストラン探し。
結局は田舎町だし、事前の下調べも無しだしで、それはもうごく普通のというか日常の食卓といった感じのお昼とあいなりました。それでもいいなと思えたのは、空いたお店でゆったりと落ち着いて食べることが出来た点です。食事というのも寂しい限りで、順番待ちの人を気にしながらかっこむ日本での、仕事のある日のランチからすれば、私にとってはそれだけでも十分に旅行に来た価値があるというものです。

食後に一通り、街を見て回りました。小さな街ですから歩いてもどうということはありませんが、いささか疲れ、特にドライバー役のかみさんはもう私はいいよと車から降りもしなくって、町中を車で廻りました。そんなものなので、教会も中に入ることなく外から眺めるのみでしたが、ちょっと変わったものもあったりして少しは楽しめました。

サアグンの教会

↑サアグンでは珍しいは鐘楼を持ったサン・ロレンツォ教会に出会いました。その昔には、この鐘楼で篝火を焚いて、巡礼者の目印として誘ったそうな。当時は結構、鬱蒼とした森がこの辺にもあったらしい。

なにしろ距離もですが、あちこちと寄って長い一日は、まだ続きます。ということで、レオンの街については、第8日目の後編にて紹介します。
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