スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アサドールで満足~レルマへ、ブルゴスからのエクスカレーション~

2010年08月01日 12:54

旅の7日目は、連泊の地ブルゴスを拠点に、日帰りでサン・ドミンゴ・デ・シロス修道院(Monatsterio de
San Domingo de Silos)を訪れます。

ブルゴスからは高速1号線(A-1)で一路南へ40km、レルマのちょっと北で高速を降りて、地方道BU-900号線を今度は東へ走ります。地方道を走るのはほんの30km強と大したものでありませんが、丁度、道路の拡幅工事の真っ最中で距離の割には時間がかかりました。
これまでにも2006年当時のスペインが不動産ブームだったとは何度か書きましたが、その余波はスペインの片田舎にも及んでいたということかと思います。シロス修道院は1998年にニューヨークでLPレコードが発売された、所謂ヒーリング・ミュージックの走りとなるグレゴリア聖歌で有名となったわけですが、今では週末ともなると大型バスが列を成して訪れるらしい。で、それこそ田舎の一本道で、狭くてガタゴトと曲がりくねった道を大きく作り替えようということになったのでしょう。

シロスへの道

↑行き交う車がまばらどころか、ほとんどいないシロス修道院への道

が、実際に行ってみると、だだっ広い駐車場に車は数えるほど。5台も居たかな?
村(その大きさからして、町ではなく)の北側、高い所に整備された駐車場は、そこへと導く看板もしっかりと作られ、その大きさと共にまるでディズニーランド級。日曜日なぞはミサでグレゴリオ聖歌を聞きたいという観光客が大挙して訪れのでしょう...?
あくまでも、そうらしい、そうなんだろうの想いだけで、歩く人とて無い村の道を修道院目指して下っていきます。途中で村一番の目抜き通りを通りますが、お店が何軒かある程度で、アメリカのウエスタン映画に出てくる昼下がりで眠ったようなメキシコの村を思い起こさせます。
ゆるゆると歩くこと10分までせずに、村の一番南側そして一番低い位置にある修道院の目の前の立ちます。
由緒ある修道院だけに、内部の見学はポイント毎に案内係というか、監視役というかが立っています。ドアを開けて次はこちらと案内し、薬局や古い書物などを見せてくれます。
中世にあって知識人とは修道士であり、医術を施す存在でもあったことから、薬草やそれをもとにした薬と医療用具が整然と並べられた様は一見の価値ありです。そして、それ以上の存在と言え、特にかみさんが大感激した絵入りで、飾り文字と共に艶やかな古い書物の数々。それにしても昔の本はでかくて分厚くて、丈夫な棒にぶら下げるようにして保存してあるのを、引き出して見せてくれますが、それがなんと電動です。書棚になんか置いたって、余程の力持ちでもなければ降ろせやしないのでしょう。
まあ、肝心の聖歌はミサもないので聞けませんでしたが、講堂に入って少しおしゃべりをするだけでもその音響の良さは解ります。他に人も居なかったのでちょっとだけ大きな声を出して試すことも出来ました。それ程に有名なら聞いてみたい気もしますが、人がうじゃうじゃとしているのは苦手なので、きっとそんなことになるであろう日曜日でなくかえって良かったということにして、修道院を後にしました。

シロスの駐車場

↑他の車なんて居やしないのが解りますね。でも、これだけのものを作ったのだから、来る時は来るのでしょう?


シュロス修道院の中庭

↑修道院の中庭って、なんだかほっとする空間です。緑があり、静かで涼しくて、のんびり過ごせます。

さて、帰り道は、来た時とは別の道を行くという選択肢もありましたが、同じ道を戻ることにしました。
というのも、途中のレルマの街に寄ってみたかったからです。高速を降りてから、すぐにレルマの街を左手にかすめていくのですが、高台の上に教会などが望まれる街の姿がとても魅力的に見えたのです。
サン・ドミンゴ・デ・シロス修道院から西へと道を戻ると、今度はレルマの街は道の右側となります。街に入るには古くからある門を潜る手もありますが、その手前で右へと曲がり、町中を通らずに高台へ登って行く方が楽です。
地方道に面した南側から北へと高くなっていく斜面に形作られた街にあって、北側の最も高い部分が、広場のある街の中心です。街の大きさからしても随分と大きな広場は、無料の駐車場ともなっています。それなりに車が停まっていますが、なにしろ広いので駐車スペースには事欠きません。
街の西側はアレアンツァ河(Rio Aleanza)の谷へと急激に落ち込む崖になっています。それで、行きに街を見上げた時に崖の上に立つ教会などがよく見えたのと同時に、とても美しく立派に写ったわけです。逆に崖の上に立って谷や、その先に伸びる大地を眺めるのも良いものです。旅の最初にレイダの街の高台へ上がり、城塞から辺りを見渡した時と同じ感覚で、私の場合、伸びやかな大地を目にすると心もまた伸び伸びとして、日常を離れて旅にやって来たのだとの想いを強くするようです。
もっとも、このレルマの街もスペインらしさそのもので、教会はどこも開いていませんでした。別段、観光客を呼ぶということではなくとも、教会は人々に開かれたものでもあろうと思いますが、ここスペインでは閉じているものは閉じているのです。観光案内所のインフォメーションは市庁舎の中にあり、ちゃんと開いていて街の地図や案内を配っていて、教会のことも紹介してはいるんですけどね.....

ということで、またもや観光はそこそこに、メシ!と相成りました。
小さな街ですからレストランもそれほどにはありませんが、その多くが広場より少し南側で、広場を背にちょいと左手に入った辺りにあります。時間はもうお昼ですが、レストランが開くまでにはまだ少し時間がありました。どこも開くのは1時とか1時半とかで、少しばかりずれた感じがしますが、宵っ張りのスペイン人なのでそんなものなのでしょう。
何軒か見て回り、メニューや店構えなどをチェックして、私はとある一軒に狙いを付けました。それはアサドールという種類のレストランで、アサドールとは料理法の一種であるアサド=ロースト、丸焼き、天火焼きからきています。お肉料理で、有名なセゴビアの子豚の丸焼きもその一つですが、竃を使うのが基本のようです。
と、お店の中から声がかかります。って、スペイン語なので正確に何を言っているか解ったわけではありませんが、こんな時に掛けられる言葉は決まっています。
「まだ時間じゃないよ。○○時からだけど、席を取っておこうか?」
出て来たおじちゃんはどうやらお店の主人のようですが、この窯で肉を焼くんだよとか、下ごしらえ中の肉を見せて説明をしてくれます。とても気さくでいい感じに、選択に誤りなしとすっかり気に入って、席を予約しました。
30分ほど待ってお店に戻れば、笑顔で出迎えてくれるご主人とウエイトレス役のそのお嬢さん。開店して一番でお店に入ったので他にお客さんが居ないこともあって、ご主人はそれはもう丁寧に、そして親切にメニューの説明をしてくれます。時には素材そのものを持ってきて見せてくれたりもして、料理を選ぶ段階からとても楽しい気分になれました。
そして、食べればいよいよ至福の時です。ご主人であるおじちゃんの自信の笑顔がもっともな、見事にジューシーで味わい深い出来映えで、私程の肉好きではない義理の母も大喜びでした。それに、日本人がこの店に来たのは初めてだと、ちゃっかりとおみやげまでもらってましたから。
結局はレルマの思い出は、その景色でも教会でもなく、レストランで食べた料理とおじちゃんの笑顔となりました私はおじちゃんが元気なうちにもう一度食べに行きたいと心の底から望んでいます。

アサドールのセタス料理

↑まずは前菜のきのこ(セタス)料理。上に乗っているのはトリフ。これでもかってくらい、私達がもういいよと言うまでおしげもなくすってくれました。

アサドールのおじちゃん

↑メインの肉料理を切り分けてくれるお店のご主人。誇りを持ち、仕事を愛する情熱的な姿には惹かれます。

アサドールのメイン

↑メインの豚の半身。これが美味しくないわけがありましょうか。脚やシッポもあるのが楽しいね。

と、元気良くたっぷりと食したお昼ご飯のおかげで、夜は軽くていいねとなりました。
が、バール天国と解ったブルゴスとなれば、それはそれで軽くつまみますかと、バール目がけて出動です。残念なことにお昼には元気だったかみさんが、疲れて動けないとホテルに残留希望となってしまったものの、残る2人でバールをはしごしました。
ところで、バールはお店毎に特色があるとは何度も書いてきましたが、その特色は出す料理の種類だけでなく、その形態にもあります。お店によっては立ち飲み・立ち食べだけのところもあります。その一方で、カウンターで座って食べられるお店もあれば、小さな丸テーブルがお店の内外に置いてある場合もあります。更には、お店のスペースを区切って、立ち席とは別に、普通のレストランのように四角いテーブルにソファ席でゆっくり食べることも出来るようになっていることもあります。そのような場合はバール・レストランという看板を出していたりします。
軽く食べてハシゴをするなら、気軽なお店がいいので、立ち飲み・立ち食べか、それに近いカウンターのところを選んで入りました。それにしてもお店毎に様々なメニューがあり、それもひとつ1-2ユーロといった値段ですから、色々と楽しめます。小食の人でもこれならいけますから、日本人向きとも言えます。スペインに行ったら、是非、気軽にバールに寄ってみましょう。
スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。