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ブルージュ讃歌3

2009年10月18日 20:47

更に続くブルージュ編です。お話はブルージュに到着した、その日の夜に戻ります。
今回の旅でも、ある意味でのハイライトとなりました、ミシュラン三ツ星レストランでの食事体験をお話しします。私達としてはこれまでにない、そして今後も再びあるかどうかの高級店です。

お店の名前はデ・カルメリート(De Karmeliet)といい、美食の国とされるベルギーでもミシュランの三ツ星は3店のみという中のひとつ。しかも、1996年に三ツ星を取得して以来、長らくこれを保っているという名店です。
それにしても、このお店の予約を取ったのは勢いという他にありません。
ベルギー旅行を最終的に決める数ヶ月前、手にしたのが「ベルギー美食紀行」という本でした。その本に載っていたお店の一つですが、三ツ星というわりには予算がコースで50~135ユーロと、何とか手が届く範囲かなというのはありました。それでも、いつもの感覚からすれば随分と高いので、その時はふんふんと頷いて読んだだけでした。
それが、実際に手配を進めていくと、ホテルが全般的に思ったよりも安くおさえられたこともあって、なんだかその気になってしまいました。
ちなみに、「ベルギー美食紀行」は、日経BP企画が発行元となる旅名人ブックスのシリーズで9番目のものです。私達がベルギーに行ってみたいなと思ったきっかけになったのが、同じシリーズでも73番目の「ベルギーの田舎町」なので、それよりも随分と前からあったわけです。
2005年に第三版として改訂されていますが、後から考えみると値段などは数年違うと結構変わるかも?で、思わず予約が取れてしまったのを悩ましく感じてしまったりもしました。食通を唸らせる名店などというと、随分と先まで予約が一杯などとテレビで紹介していたりして、簡単に最初の希望の日時で予約が取れるなんて思いませんでしたので。

さて、行くとなればお洒落な恰好で、心から楽しみたいもの。
これまたラッキーだったのは、お店の場所が泊まったホテルと同じ並びで、それも目と鼻の先だったことです。本当に歩いて何歩?という位でした。
デュルビュイに泊まって、その街にあるアルデンヌのイノシシ亭で食事した時もそうでしたが、めかしこんでハイヒールを履いたかみさんにとって、石畳の道はきついもの。近いと助かります。
それにしても、行ってみるとお店の前に立っても目立つ看板のひとつとてなく、全く目立ちません。目立つ必要もないということなのでしょう。お店の自信が感じられます
そして、やおら開けられるドア。にっこりと微笑む男性。
お店の中から見ていたんですね。無理に気取っても仕方ありませんが、まずは気後れせずにもの馴れた物腰で.....って、そんなことを考えている時点でいけませんが。

お店に入ると、まずは一階の奥にあるサロンに通されます。庭に面したサロンの写真は本で目にしていましたし、まずは食事とは別の場所で食前酒と、これはもう経験済み。
とはいえ、食前酒に何を頼もうかといっても、お酒にはあまり強くないこともあって無難にシャンペンかなとはなります。結構、強いお酒もありますから、気を付けないと特に空きっ腹には効きますので。
それにしても、やはりいいレストランでは食前酒のお値段はそれなりですが、それに応じたものが付いてきます。オードブルが出てきた瞬間に、その美しさだけでも嬉しくなりますが、口に含めば勿論のこと幸せ気分がいっぺんに広がります。なんだかあっさりと食べてしまうのが勿体なく感じられますが、まだ本当の食事はこれからです。

カルメリートのオードブル1

↑オードブルの1品目。どれも軽めで、胃に優しいスタート。

カルメリートのオードブル2

↑同じオードブルでも2品目はしっかりめ。結構アルコール度数が高いシャンパンに合う。

ということで、本日のディナーは如何に?と、メニューを渡されます。
私達が選択したのはワイン込みのディナーコース(Menu de Priintemps vins inclus)で、これならワイン選びに苦労もしませんが、供される料理に合ったワインを何種類か楽しめるのが何よりです。お酒に強い、あるいは人数が多いなどで、白と赤と両方などと飲めれば別ですが、私達の場合はそうもいきません。それに料理との相性ということもあるでしょうから、ここはお店を信じてプロに任せた方が良いというものでしょう
食前酒とオードブルを、そして料理のオーダーを終えると、二階へと案内されます。
さーて、いよいよ食事も本番です。お洒落なテーブルセッティングから、早くも心は弾みます。どんな料理が出て来るか楽しみなわけですが、味はもとより盛り付けや使われる食器など、味わえる要素が盛り沢山です。
そして、盛り沢山といえば、海外でのしっかりとした食事はかなりのボリュームがあります。以前より小食になっている私達二人もですが、楽しみにしつつも量が多くて持て余さないかが心配という義母は、そんなことからも緊張の気配。既にオードブルだけでもそれなりに食べた感がありましたから。
その点、いいレストランは量より質か?ということで、あまりの量にビックリというのはあまりないように思われ、それを期待しました。
実際に蓋を開けてみると写真の通りの4品で、ほどほどの量が私達にはピッタリでした。特に2品目の冷製スープは、量が多くないこともありましたが、そのさっぱりとした味が一休みになって良かったです。
全体に味が濃くなく、それが上品な味というものかもしれませんが、お腹にこたえずに食べられます。最初のサラダ仕立てが海のもの主体であったうえに、メインがお魚だったのもGood!

カルメリートのサラダ仕立て

カルメリートのガスパチョ風

カルメリートの盛り合わせ

カルメリートのメイン料理

↑コース料理の4品。素材のバラエティーや味の取り合わせなど、いずれもさすがは三ツ星

あとはデザートか。結構、別腹の私は余裕有。他の二人も今日はいけるよ、の笑顔。
が、ここから先がカルメリートの真骨頂とは、私達には知る由もありませんでした。
出てきたお皿には、色目も美しいケーキなどが並んでいます。さすがに何種類か食べさせてくれるんだね、と喜ぶ私達。時にはデザートまではいらないよと、その手前でお腹一杯でギブアップもあります。が、この時は最初から気合も入っていましたから、結構な量のデザートにも、それだけ色々と味わえるという気持ちの方が勝っていました。
が、喜んだのも束の間。
次なるデザートが登場!ほんまかいな?と、これまでに無い展開に喜びよりもとまどいが。
まあ、それでもアイスクリームが主体だし、回りにあるのもフルーツだからそんな重くはないね。いささか食べるのが大変になってきたところで、そう自分に言い聞かせつつフォークを手に取ります。なんとも贅沢な話ではありますが、これが心の中の真の声でした。
それに追い打ちをかける、とどめの一撃!!
なんと、デザートの3品目。マジ?と誰かに訊きたくなる思いがしたのは、私達だけではない筈。きれいですよ。食べれば美味しいですよ。でもねー、お腹がこんなに膨らんでしまって、と心の中で泣笑いをしつつ、完食!

カルメリートのデザート1

カルメリートのデザート2

カルメリートのデザート3

↑デザートが3品は想定外。かなり圧倒されました。

素晴らしい食事でした。勿論のこと大満足です。
もっとも、値段も大したものでしたが(3人、全部でEUR611.00)、ここまでしなくともという内容からも、このような食事は最初で最後かなと思いました。まあ何事も経験ですが、美食の国の人達は大食漢でもあるのだなと実感しつつ、食文化の違いとは胃の大きさの違いも反映しているなどとも考えました。
自分の胃に合った楽しみ方が一番ということですね。

こんな食事もあって、ブルージュは堪能致しました。
街の規模、風情、周辺を回る足場と、実にいい街です。大都会では疲れるという方にもお勧めですが、それでなくともヨーロッパらしい古い街並、その趣きにひたりたいという方には、ベルギーで一番の街は間違いなくブルージュとお答えします。
是非とも、皆様も訪れてみて下さい。
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