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森の中の修道院

2009年08月23日 13:00

旅の5日目、ドライブ旅行は今日からが本番です。

今日の予定は、ムーズ川を西へと越えて、アンヌヴォア城の庭園を見学したら、マレッツの修道院でビール。その後、ムーズ側を東側に戻って、要塞の街のディナン、ヴェーヴ城とセルの村を尋ねて、一路、宿へ。

最初の見学地となるアンヌヴォア城は、美しい庭園で名高い所です。
建物は、お城というより、前夜に泊まった所と同様の貴族の壮麗な御館です。それも、メインの建物は私有地で、一般人は立ち入り禁止。実は、最初、何処が入口が解らずに車を降りて一人で様子を見に行った私だけは、のんの少し、中庭など覗きました。クラシックカーが何台か停められていて、現代に続く貴族の末裔が住んでいるようでした。
庭園は広大で趣向を凝らしおり、水路に池に噴水と、水が豊富なのが強い日差しの下では清涼感があり、とりわけよい印象になったかも。

それからマレッツ修道院に向かいました。
当初は、一杯ビールをひっかけてと、気軽に立ち寄る程度の予定でした。が、それが変わったのには理由が。
まだワロン地方の、そしてアルデンヌの森林地帯の入口に過ぎない地域でしたが、深い森に遮られると全く見通しがききません。地図では主要な道路、街や村を結ぶ、番号の着いた国道や地方道までは解っても、修道院に通じるような地元の細かなものまで表示されているわけではありません。
なので、最後は目指す修道院への道筋を示す、所々出てくる看板と、その間を結ぶ勘とが頼りとなります。
辿り着けはするけれど、途中ではいささか混乱も。今回は、表示に従って入った道が徒歩や乗馬の人向けの近道で、車は行き止まりになってしまったりして、少々、余計な時間を取られました。
また、実害はありませんでしたが、かなり近づいた所で、同じようでいて微妙に綴りの違う表示が。私は、
「これってオランダ語表示なんじゃないの。今迄のはフランス語でさ。」
と全くいい加減なことを言ってしまいましたが、実は後で解ったところでは、そんな似た名前の修道院が本当に近くにありました。
ゆっくりと庭園見学もしましたが、移動に思った以上の時間がかかってしまいました。

そんな具合であれこれしながら進むと、忽然とそれは姿を現しました。
で、でかい。修道院の一部となる教会の高い塔。一体、こんな物が森の何処に隠れてたんだ?
私は今の今迄、忽然という言葉の本当の意味を理解してなかった。それが今こそ解った。そんな思いにかられながら、塔を見上げました。回りは鬱蒼とした森で、古い巨木の背も確かに高いのですが、だからといってこれだけのものがすっぽり隠れて、ここまで間近に来ないとその存在が何処からもうかがえないなんて。
この感覚、実際に行かれることがあれば、きっと解ってもらえるかと思いますよ。

マレッツ

↑もっと大きい教会も数多くあるでしょうが、いきなり湧いて出たようで。

修道院自体は見るというより、飲んで食べてお土産を買って行く所でありました。
付属の教会には見物の人とていないのに、なんだかだだっ広い駐車場が。週末にはビールを楽しみ来る人達が押し寄せるとは本で読みましたが、なるほどなと、レストランと売店が入ったビジターセンターに移動すると頷けました。
訪れた日は平日でしたが、それでもテーブルは結構、埋まっていました。ビールとそのつまみになるチーズなども知られていて、売店もかなりの盛況でしたが、それ以外でもパンが有名なようで、買って帰る人が随分といました。
現代の修道院は、修行の場というよりも、人々の憩いの場であったりするわけでした。

それにしてもかなりの混みようでしたので、レストランの厨房は大わらわ。
マレッツではビールだけのつもりだったのが、時間がおしてお昼となったので、食事もそこで済まそうとなりました。
最初にレジで前金で払い伝票をもらったのはいいけれど、勝手の解らない私達は、伝票を持って厨房のお兄さんのもとへ。でも、左右に手を振って、違うよ(ノン!)という感じ。なにしろ、言葉がね~。でも、どうやら、君らのが準備出来たら呼ぶから待ってろ、ということかととれました。
で、待っていると、お兄さんは声をからして叫びます。
お兄さんの目が届く範囲に席を占めた私達には、まだだよと視線を送りつつ、叫ぶ。でも、すぐには取りに来ない。だから、また叫ぶ。いやー大変だ。
ようやく私達の番となると、目線だけでなく手招きもしてくれました。そんな具合で、結構、親切にしてもらえました。それも行く先々で。どう見ても言葉が解るとは思えない東洋人(日本人とまで断定できず、西洋人を外人と十把一からげで呼ぶのと同じかと)だ、しゃーないよな教えてやんないと、まあそんなところでしょう。

マレッツのビール

↑マレッツのビールは三種。6、8(ダブル)、10(トリプル)と数字がアルコール度を表す。

マレッツの食事

↑マレッツで出されるはセットのプレートもので、これはミートボールとフレンチフライ

お昼を摂って少しゆっくりとと予定していたディナンは、結果として早々と引き上げることになりました。だって、街は思った以上に小さいし、わざわざ金払ってケーブルカーで上がった要塞は、大した見所もないし。そりゃー眺望は良かったけどさ。ここまで来てトイレが有料じゃ、温厚な私だって怒りまっせ
それに、午前中、城の庭園を見ていた頃には暑かったのが、ムーズ川沿いの断崖の上で要塞の壁に立つと、風が冷たい。寒さに弱い二匹がとたんに震え出します。
なんだか一気に天気が変わってきて、セルの村に着いたと思ったら雨。
こうなると、とたんにどうでもいいか感に支配されるのが私と家内の常。口を揃えて、
「ヴェーヴ城は行かなくってもいいね。」
いつでも見ると決めたものは必ず見るぞという義母も、この日はあっさり引き下がり、まだ夕方といってもそれほど遅くない時間でしたが、宿へと向かいます。
それで正解ですよ。だって、かつてのスペインで風邪にみまわれたのは、激しい雨の中をあくまでも強行したゴゾの丘にあったのですから(その時、それでも行くと言い張ったのは.....日和がちの二匹ではありませんから.....)

ディナン

↑なんだかんだと言えるのも、行ってこそではありましょうか。ディナンの要塞から、ムーズ川を見下ろす。

一日を振り返ってみると、結局この日のメインとなったのはマレッツ修道院でした。
田舎を巡るのって、こんなものですわ。特に私らの場合は。

そうそう、最後に一言だけ付け加えておきますと、セルの村はなるほど美しいというか絵になりました。ワロンの美しい村?そんな疑問を以前に書きましたが、中には納得の場所もというものの1つです。
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