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ブエルタ・ア・エスパーニャで巡るスペインの旅(スペイン統一のゴール)

2007年09月16日 20:28

旅行者に大人気のグラナダ

stage 15
毎度おなじみ要拡大

グラナダはスペインのレコンキスタの完結地。イベリア半島最後のイスラム王国がカトリック両王の軍門に下り、ここに真のスペイン統一が成ったわけです。そのスペイン両王はグラナダの大聖堂に並んで眠っています。
私達は1997年にグラナダを訪れました。まだ2度目のヨーロッパということで、今だってそうとも言えますが、かなり盛り沢山の旅行でした。間々にマドリッドを挟みながら、アンダルシアを回った序盤、エクストラマデューラからカスティリア・イ・レオンという中盤、そして終盤はバルセロナでした。
序盤のアンダルシアの中でもさすがにアルハンブラ宮殿は印象に残っていますが、この地がイスラム勢力にとり最後の抵抗地となったのが解る気のする地形です。街の東にはネバダ山脈(Sierra de Nevada)の3千メートルを超す高峰が聳えていますが、この大きな山脈は街の南側へと伸びていて、コスタ・デル・ソルから車で北へと上がって来る際には、随分と高度感のある山道を越えたことを記憶しています。乾燥した気候のせいでしょうが、日本の山と比べると随分と低いところで高木が見られなくなります。ごつごつとした岩肌とともに、2千メートルにも至らぬ高さでも、かなりの高山の雰囲気となるのです。北と西にも千メートル台後半の山地があり、ぐるりと四方を山に囲まれた攻め込まれ難い盆地、それがグラナダであったのです。
しかし、それでなくともアンダルシアの地は暑いのに、盆地となれば尚更です。水の有り難さを知り、またそれを楽しんだ砂漠の民であるイスラムの大守が、アルハンブラ宮殿に水の造形を多いに盛り込んだ気持ちに、この地形からする気候を考えるともっともだーーー、っと一層のこと力強く頷きたくなります。

アルハンブラ

     水のことを書きましたが、その手の写真はあまりにありがち
     って、これもお馴染みかもしれないけれど、やはり幾何学文様の精巧な装飾はすごい

ところで、その1997年の旅行を振り返って思う事のひとつは、当時はまだここがその町のレストラン街だという場所を見付けていなかったことです。昨年の旅行では、まさにこの通りという、レストランやバールがずらりと並ぶ所へ行っています。そのような通りが必ずやあるものと意識して探すようになったのはいつの頃からか。特に昨年の場合は、主な街ではここへ行けば必ず当たりの店があるぞと皆さんに自身を持ってお伝え出来る、そんな通りをばっちりと探し当てました。
1997年当時はそれと比べるとまだまだ行き当たりばったりの感がありましたが、それでもグラナダの場合はあそこがそうだったなと記憶に残っている場所があります。それは、写真にあるアルハンブラへの入り口となる門へと上がって行く坂道の所です。実は裏門なのですが、街中から歩いて行く観光客ならむしろこちらから入ることも多い思われ、それなりの通りです。若かった私達の胃袋と財布の関係からすれば、手頃な値段でそれなりのものが食べられて満足したものでした。

グラナダ

    ザクロの紋章で飾られたアルハンブラへの門、そこへ至る坂道
    ほぼ通り過ぎてしまっているが、その途中は両側にレストランと土産物屋が軒を連ねる

さて、今日もまた昨日に引き続き厳しい山岳ステージです。それも一度はグラナダの街の入り口へと迫りながらも、これに背を向けて1級峠へ登らせるという実にあざといコース設定です。山岳ステージの勇ピエポリが去った後の我らが期待の星ベッティー二ですが、今日のところは無難にゴールし、明日以降に楽しくも力溢れるパフォーマンスを見せてもらえればと思っています。

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